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「でも、やるって、行くって決めた以上予定すっぽかせないから」
がむしゃらだよ。だから、向こうで足怪我して帰ってきたんだよ
「その時、祐くんが居たんだっけ？」
「そーそー。祐希さんに、連れられて医務室直行。もう足使えないかと思ったよね笑、流石に」
イタリア、1年目。
憧れの祐希さんの背中をただ追いかけるためだけに、イタリアに行った。
達宣も連れていったんだっけ。
一日だけ。
私の練習姿みたいとか、駄々こねるから。
私の好きなスポーツは、
飛んで、走って、取って、声を出して。
バレーって単純。
それなのに複雑。
そんな競技をきっと私は誰よりも好きだと思う。
それでも、あと一歩。
本気の選手になるには、なにか足りなかった。
それが行動力かもしれない、技術力かもしれない、肉体的な問題かもしれない。
「ッ！！」
私は、もうやめてしまいたい。
「(A！？ねぇ！A！！)」
着地した衝撃で痛み出した左膝。
まともに歩けないほどに捻ってしまった足首。
私はとことんついていないと言うべきか、
それとも、そういう運命だと言うべきか。
目の前でみんなが焦ってる中で、達宣は私を見つめていた。
遠くで、ただ1人。
「(A！動けるか？！)」
「……っ、ぅ、」
動けないよ。
「(担架！担架持ってこい！)」
「(俺が運びます)」
「(祐希は練習あるだろ？)」
「(俺が行く)」
私はきっとどこまでも臆病な人間。
サラッと私を抱えてしまう祐希さんを跳ね返すことも出来ずに、
ただ連れられる。
祐希さんが目の前でなんか言ってるけど、聞き取れない。
あぁ、もうバレーできないのかな。
バレーやめたくなっちゃうのかな。
つらいな、くるしいな、
「A」
「…」
「続けるか、やめるかは全部お前次第」
医務室に運び終わって、応急処置が済んだ頃。
覇気が無くなった私を見た祐希さんがそう言った。
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ちょこ(プロフ) - SACRAさん» 嬉しい言葉、ありがとうございます！！ 更新はゆっくりですが気長に待っていただけると嬉しいです！！ (10月23日 20時) (
レス) id: a4fd68cf54 (このIDを非表示/違反報告)
SACRA(プロフ) - めっちゃ好きですこのお話 頑張ってください (10月22日 3時) (レス) @page20 id: 414e0b7211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2023年10月9日 18時
