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よく見てるもんだね。



なんて、当の本人は笑いながらそのアクセサリーを元に戻す。
どんな瞬間を切り取っても祐希さんは絵になるもんだからほんとに困る。




「好きな人のことはよく見るもんですよ」

「ふーん。……あ、これは?」

「あ、これ可愛い」

「似合いそう」

「…あざっす、」

「照れる要素ねぇだろ」




もう私が祐希さんの選んだアクセサリーを付けていることを想像してくれただけでもうしんどい。

なにか喉に突っかかる。

胸がキューってなって、顔に熱が集まる。


もうずっと、この時間が続けばいいのに。




「これ買おっと、」

「ん、」

「ん?」

「貸しな」

「へ?」

「買うんだろ?払うよ」

「……はっ、?!」

「うるさい」




私から奪って会計へと進んでいく。

そーゆーところが好きになるんだよな、なんて。


しみじみしながら、その背中を追いかける。




「ありがとうございます」

「無くすなよ笑」

「無くさないですよ!何言ってるんすか!笑」

「Aはなにか無くしてるとこしか見たことないけど」

「うそ、、、あるなぁ」

「っふ笑」




大切なものは無くしはしないけど、小物系は無くすことが多くて。
耳に開けてるピアスも、貰ったネックレスもリングもいつの間にか私の手元から消えてる。


部屋にも練習場にも無いからきっとどこかに無くしてる。

なんでそんなことまで知ってるんだと考えるけど、真佑に色んな話してるから祐希さんにまで筒抜け。




「おーい、起きろ」

「…うそ、寝てた?」

「ばっちり。もう家ついた」




祐希さんが運転する車の中。
行きと同じように助手席に座って、お話なんかしてれば。

次第に居心地が良くなって、眠たくなって。




「寝とけ」

「ねない、」




なんて会話もしたのに、気がついたら夢の中に入ってて。
祐希さんとの数少ない2人きりの時間を無駄にしてしまって。
なんとも言えない罪悪感が襲う。

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設定タグ:龍神NIPPON , 石川祐希 , 大塚達宣   
作品ジャンル:恋愛
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ちょこ(プロフ) - SACRAさん» 嬉しい言葉、ありがとうございます!! 更新はゆっくりですが気長に待っていただけると嬉しいです!! (10月23日 20時) (レス) id: a4fd68cf54 (このIDを非表示/違反報告)
SACRA(プロフ) - めっちゃ好きですこのお話 頑張ってください (10月22日 3時) (レス) @page20 id: 414e0b7211 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょこ | 作成日時:2023年10月9日 18時

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