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「つめたぁい、」
「浸かってないやん」
「言ってみたかっただけやん」
「寒くない？」
「そんなに」
夕日がキラキラする。
海の底に無数の星が散らばってる。
無数の星が沈んでる。
いいなぁ、いいなぁ。
私もあんな風に沈んでみたい。
色んなところで、ふわふわとした所で。
なんにも考えずに済む1日を過ごしてみたい。
「ほら帰んで」
「え、はや」
「もう2時間くらいここにおるやん」
「はーい」
「あそや、今日さ、」
達宣に帰るって言われて。
嫌々堤防から立ち上がった。
無数の星が海に沈んでいたのに、いつの間にか本物の星が海に沈んで。
ザーッと波の音が聞こえる。
達宣の声と、車のエンジン音がBGMなんかになって。
「Aー、着いたで」
「寝てた？」
「ばっちり」
「え、祐希さん」
「おはよ、」
「いや、え、え、？」
「なんか来てた」
「こら、先輩のことなんかとか言わないの」
気が付いたら寝てて。
達宣の車で目が覚めて。
目の前に祐希さんがいて。
それはそれはびっくり。
だって、いないと思ってる相手が目の前にいて。
すぐそこで。
そんなこと知らないかのように祐希さんは綺麗に笑った。
「ほら」
「え。ぇ」
「じゃ、祐希さん。Aのことお願いしますね」
「うん」
「え、ちょ、、」
ここでこの状況についていけてないのは、私一人だけみたい。
「ご飯、行く？」
「え、」
「ねぇ、聞いてんの？」
「え、」
「強制的に行こっか。何にしよーかなぁ。こっちはあんまり俺らいないしねぇ、」
祐希さんが私の手をキュッと握って。
別に話せる手の強さなのに、振り払いたくもなくて。
振り払うことが出来なくて。
祐希さんが、違う車に乗りこんだ。
「え、後部座席なの？」
「いいんですか？逆に、」
「いいもなにも、」
「来なよ、助手席に」
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ちょこ(プロフ) - SACRAさん» 嬉しい言葉、ありがとうございます！！ 更新はゆっくりですが気長に待っていただけると嬉しいです！！ (10月23日 20時) (
レス) id: a4fd68cf54 (このIDを非表示/違反報告)
SACRA(プロフ) - めっちゃ好きですこのお話 頑張ってください (10月22日 3時) (レス) @page20 id: 414e0b7211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2023年10月9日 18時
