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「…今日一緒」
「帰ろな？ほらほら、みんな待ってんで」
「待ってて」
「わかったから。ほら」
中々気乗りしない私の背中をポンと押して。
みんなのとこに戻る。
達宣のことが終始気になって仕方なかったけど。
真佑にも達宣にも言われた以上、もう集中するしかない。
「おぉぉっと、」
「終わった！？」
「一緒のとこおったやろ笑」
「帰ろ！」
「あ、A」
「どしました？」
「…いや、いいや。また明日」
「またあした！！」
祐希さんから、また明日って言われた。
いつも私からなのに。
「……A。行こ」
「ねぇ海行きたい」
「いま？」
「いま！達宣の運転で！」
「うみいきたーい！うみみたーい！」
「子供か笑」
体育館から出ながらそんな話をすれば、頭をコツンと叩かれる。
してやったりとニヤリと笑う祐希さん。
ニヤけんなよ、なんて口パクしながら私と達宣に背中を向けて行った。
風がぶわっと吹いて、冷たいような暖かいようなぬるいような。
そんな風が私たちを包み込んで逃げていく。
そんな風を追いかけるように歩いて歩いて。
達宣の車に乗り込んだ。
「よし、」
「安全運転でお願いしまーす」
「下ろすぞ笑」
「なんでなん笑」
「海ってどこ？海水浴ってこと？」
「んーん。ふつーに砂浜があって足つけれそうなとこ」
「え、浸かる気なん？」
「うそ、達宣の車やもん。普通に砂浜の近く歩きたいだけ」
「まぁ浸かってもええんやけど」
「やだよ、浸かんない」
達宣の運転する車の助手席。
当たり前に乗り込んで。
景色を眺めて。
その横顔を眺めてみて。
また景色を見る。
「ソワソワしてる？」
「いや、達宣に彼女いたら申し訳ないなって」
「居るわけないやん。」
「へぇ、」
「想ってる子やったらおるんやけどな」
「居るんや。その子かわいい？」
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ちょこ(プロフ) - SACRAさん» 嬉しい言葉、ありがとうございます！！ 更新はゆっくりですが気長に待っていただけると嬉しいです！！ (10月23日 20時) (
レス) id: a4fd68cf54 (このIDを非表示/違反報告)
SACRA(プロフ) - めっちゃ好きですこのお話 頑張ってください (10月22日 3時) (レス) @page20 id: 414e0b7211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2023年10月9日 18時
