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「いやそれは、笑」

「ちょ真佑!笑わないで!」

「違くて笑」




なんなのよもう。
私がこんなに真剣に悩んでるって言うのに。

相談した相手は私の悩みなんか知らないフリをしてケラケラ笑って。


ほらほら、アップがもう終わっちゃう。




「自分で考えなよ笑」

「ちょ!考えた上で嫌われたって言ってるのに!」

「嫌われてないよ。Aのこと、祐くんは」

「そんな自信、」

「自信じゃないの。事実」




ほら。もう始まるからさ、向こう行くよー



真佑は動かない私の手を引っ張って、無理やり立たせる。




「しゅーごー!」




遠くで祐希さんの声が聞こえた。




「うおっと、」

「久しぶりです!」

「いや、数時間離れてただけだろ」

「この数時間が死活問題ですよ!」

「いやお前は死ぬのか」

「死なないですけど!」

「じゃあそんな馬鹿なこと言ってないでさっさと家に帰れ」




冷たいなぁ。


練習終わり。
タイミングが同じだった祐希さんの背中に飛び乗って。

アイシングもストレッチも程々に。

こんな馬鹿なことしてるって祐希さんに知られたら怒られるだろうななんて考えて。
すぐに背中から降りた。




「じゃ、真佑のとこに行ってきまぁす」

「、はいはい」




アイシングしなきゃ。
ストレッチしなきゃ。
あとは、何しよう。

作り置きのご飯増やさなきゃ。
なら買い物にも行かなきゃいけないじゃん。




「あれなんで戻ってきたの?」

「アイシングもストレッチもまだ」

「祐くんにバレなくてよかったね」

「バレてますけど?」

「んぎゃ!」




どこぞのホラー映画みたいで叫び声。
私が真佑のとこに戻ってきてほんの数分。

ゆっくりとお話しながら、いつも通りの体のケアをしようとしゃがみ込んだ。
私と真佑の後ろで聞き馴染みのある声がして。




「驚きすぎ」

「だって」

「いや一緒に帰んのかと思ったら真佑のとこに行くとか言うから」

「だって、」

「待っとくから」

「え?」

「一緒に帰んないの?」

「、帰る!!!」

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設定タグ:龍神NIPPON , 石川祐希 , 大塚達宣   
作品ジャンル:恋愛
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ちょこ(プロフ) - SACRAさん» 嬉しい言葉、ありがとうございます!! 更新はゆっくりですが気長に待っていただけると嬉しいです!! (10月23日 20時) (レス) id: a4fd68cf54 (このIDを非表示/違反報告)
SACRA(プロフ) - めっちゃ好きですこのお話 頑張ってください (10月22日 3時) (レス) @page20 id: 414e0b7211 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょこ | 作成日時:2023年10月9日 18時

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