検索窓
今日:10 hit、昨日:9 hit、合計:48,946 hit

21 ページ21

「祐希さーん!!おはよぉございまぁす!!」

「なんでそんなに朝から元気なんだよ」

「何が!?」

「別に、バカは元気でいいなって。ほら、悩み事もなさそう」

「ありますよ!」

「へぇ、」

「祐希さんが好きすぎるーとか、祐希さんにどうしたら本気に思ってもらえるんだろーとか」

「俺の悩みに比べたら大したことないね」

「祐希さん、なにか悩んでるんすか?」




次の日。
二日酔いとか、そんな言葉は私の辞書にはなくて。
記憶なんか私には残ってないんだけど。

いつものように、朝起きたら自分のベッドで。

リビングには私が買ったものと思われる、即席のお味噌汁とおにぎりとサラダ。
呑みすぎた次の日の定番の朝ごはん。

適当に胃に詰め込んで、練習の準備をして。


いつもの時間に家を出る。
そうすれば、祐希さんに会えるから。

街中を1人でフラフラと歩いて。

たまにはぼーっと突っ立って、街を眺めてみたりして。


体育館に向かう途中の場所で必ず祐希さんが居る。
小さな背中が段々と大きく見えて。
決まったものを手にぶら下げて。
1人で歩く後ろ姿に飛びつく。

絶対に受け止めてくれるから。




「お、Aやん。おはよぉ」

「にっしゃん!おはょぉございます!」

「あんなに昨日呑んだのに朝から元気やなぁ笑」

「私そんなに呑んだ?笑」

「ね、祐希さん。めっちゃ呑んでましたよね、A」

「…そーだな、」




ワンテンポだけ会話が遅れた。




「紗理那さん!」

「おはよ」

「おはよ!」

「友達か笑」

「へへ笑」

「ちゃんと帰れたんだね」

「帰れますよ!」

「いや、、あの状態のA1人じゃ帰れないよ笑」

「え?」

「石川くん、送り狼になんなかったんだねって思って笑」

「……?」

「…なるわけないだろ、」




また、テンポが遅れた。




「、祐希さん、」

「ん?」

「私、昨日、なんかしちゃいました?」

「…いやべつに。これは俺だけの問題だから」

「そ、ですかぁ、」

「だから気にすんな」




祐希さんはたまに嘘をつくのが下手。
今もありえないくらいに目が泳いでるもん。

22→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (73 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
383人がお気に入り
設定タグ:龍神NIPPON , 石川祐希 , 大塚達宣   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちょこ(プロフ) - SACRAさん» 嬉しい言葉、ありがとうございます!! 更新はゆっくりですが気長に待っていただけると嬉しいです!! (10月23日 20時) (レス) id: a4fd68cf54 (このIDを非表示/違反報告)
SACRA(プロフ) - めっちゃ好きですこのお話 頑張ってください (10月22日 3時) (レス) @page20 id: 414e0b7211 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちょこ | 作成日時:2023年10月9日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。