１７ ページ17
「Aー」
「あれ、祐希さん？」
「Aー！！！」
「真佑ー！！！」
「朝からうるさい」
「あ、ごめんなさい笑」
久々に招集された、全日本のメンバー。
大学も辞めたからもう数えるのもわかんないや。
えっと、、私は何歳だ？
22くらい？
久々。
真佑に会えるのも、久々。
全日本のユニを着る祐希さんを目の前でみれるのも、久々。
「Aっ！」
「あ達宣じゃん、お久ー、」
「お久やないやろ！電話は！メールは！」
「え？、あぁ私けーたい壊れたんだよ笑」
「はぁ？」
「ほら。こーかんしよ、こーかん。」
「……はい、」
「……んふふ笑、出会った頃みたいだね笑」
「それが言いたいためだけ？」
「なわけないやん笑、なんか水没してた笑」
「なんそれ笑」
あれから、達宣は一向にイタリアに顔を見せなくなった。
だから達宣と会うのも2年振りとか3年振りとか。
そんくらい。
その会えなかった月日に起こったことも言えば、
私の携帯が見ず知らずのうちに水没してたくらい。
あんなに鬱陶しいほど毎日来てたメールも、
月に1回してた電話も、
来ないとなれば寂しさが溢れ出る。
「まぁいいやん。こーやって今メール交換できたわけだし？笑」
「俺の心配返せや笑」
「え、私に言ったら大塚くんのメールあげたのに」
「まぁ本人とちゃんとこーやって話すが大切じゃん？笑」
「俺も心配したよ」
「……え。？！！」
「だからうるさい笑」
祐希さんは私を弄ぶのが得意になった。
私が喜ぶ言葉も、驚く言葉も。
全部理解した上で、何も知らないかのように普通に話す。
最近は、祐希さんの発言のせいで胸が苦しくなる。
「だって！！」
「だからぁ笑」
「祐希さん！！」
「はいはい、ほら、そろそろ呼ばれるんじゃない？」
そんなことどーでもいい！
「A、俺がおるのに祐希さんにデレデレせんで」
「あ、ごめ、」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 383人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ(プロフ) - SACRAさん» 嬉しい言葉、ありがとうございます！！ 更新はゆっくりですが気長に待っていただけると嬉しいです！！ (10月23日 20時) (
レス) id: a4fd68cf54 (このIDを非表示/違反報告)
SACRA(プロフ) - めっちゃ好きですこのお話 頑張ってください (10月22日 3時) (レス) @page20 id: 414e0b7211 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちょこ | 作成日時：2023年10月9日 18時
