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「随分と寂しそうだねー」
「そりゃ、」
誰もいない病室に、私1人で。
朝から晩まで。
何をする訳もなく、話す相手もいなくて。
ただボーッとどこかを眺めるだけ。
そんなの寂しいに決まってる。
唯一の楽しみと言えば、くだらないことをいつまでも送ってくる達宣とのメールだけ。
俺の今日のご飯とか、俺これからこのメンバーで遊んでくるとか。
そんなくだらないメール。
周りがこのメールを見れば、きっと彼氏彼女みたいなメールだと思うだろうけど。
実際そんなことは無い。
「祐くんと会えなくて寂しい？」
「うん、」
「祐くんに会いたい？」
「そりゃ会いたいよ。あれだけ来てくれてたのに」
急に姿が見えなくなったら寂しいし。
心配するし。
でも、彼女じゃないからそんなこと本人には言えないし。
祐希さんの活躍はネットニュースに嫌という程流れてくるのに。
当の本人には会えなくて、試合に勝ったとかの報告もない。
まぁ、当たり前なんだけどね。
「そんなAに！」
「え、祐希さんじゃん、、え？」
「テレビ通話しよーって会！」
「もう付いてんだけど。これって私がかけて出るかな出るかなってやるのがいちばん楽しいんじゃん」
「そんなの時間の無駄」
「私それしたかったのに」
「まぁまぁ、電話出来るんだから。私ちょっと外出とくね〜。2時間したら戻ってくる」
「いやそんな詳しい報告いらん笑」
持つべきものは、祐希さんの妹らしい。
真佑はひらりと手を振って病室から出ていく。
パソコンの画面に移るのは、私が会いたくて会いたくて止まなかった祐希さん。
いつもと変わらずに、爽やかな笑みを見せる。
「びっくりした？笑」
「そりゃもちろん、」
「俺もびっくりしたよ笑」
「なんで？」
「だって急に真佑からテレビ通話でかかってくるんだよ？」
「それもそうか」
驚きが未だ隠せない私と違って祐希さんは、話題を見つけて、ニコニコと喋る。
いつもと反対の光景。
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ちょこ(プロフ) - SACRAさん» 嬉しい言葉、ありがとうございます！！ 更新はゆっくりですが気長に待っていただけると嬉しいです！！ (10月23日 20時) (
レス) id: a4fd68cf54 (このIDを非表示/違反報告)
SACRA(プロフ) - めっちゃ好きですこのお話 頑張ってください (10月22日 3時) (レス) @page20 id: 414e0b7211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2023年10月9日 18時
