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「Aのスパイクが好きやった。綺麗なスパイクフォームから放たれる強烈なスパイクと、分かりずらいコースの打ちわけがすごい綺麗で。サーブは周りよりも断然早い中学生頃から今のサーブを打てるようになってて。試合で急に打ち始めたAのあのサーブの光景が今でも忘れられん。今でも鮮明に目に浮かぶ。最高到達点はいつもチーム1で。サーブレシーブもディグも苦手なのに上手くいくまで必死で」
初めてたつから見た私を聞く。
「俺の憧れはAやねん」
またたつがボールをとった。
私の同じルーティンを意識的にして。
またボールを投げた。
「俺はどー頑張ってもAみたいな選手になれん。Aの戦い方が、俺にはできひん」
「、たつは凄いよ」
たつの打ったボールは今度はアンテナにあたって、落ちていった。
体育館の中に入って、キュッキュッとシューズを履いた。
たつの近くにあるボールを手に取って、エンドラインから距離を図る。
私の一番打ちやすい、7歩。
首元にあるネックレスをぎゅっと握って天を仰いで大きく深呼吸をする。
コート内の狙いを決めて、ゆっくりとボールを上へ放った。
そのボールを追いかけて、上へ飛ぶ。
私の左肩前にボールが止まって、相手コートが綺麗に見える瞬間。
体重をかけて、ボールを打った。
左肩に激痛が走る。
それでも、
「っ、」
「私の憧れはずっとたつなの。私がバレーをするきっかけをくれた人。私の大好きなたつはいつの間にか遠くに行っちゃいそうで、たつに追いつくのに必死だった」
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ちょこ(プロフ) - はじめまして！そう言っていただけると嬉しいです！私も大塚さんの作品読みたくて探してもメインを張ってるものが無いし、ましてやサブも…なんか悔しくなって書き始めちゃいました笑ゆっくりペースで書いていくのでぜひ最後までよろしくお願いします (2022年8月27日 23時) (
レス) id: a4fd68cf54 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - 初めまして😢大塚くんの小説がなかなか無くて探していました！とても読みやすくてついつい感情移入してしまいます😢忙しいかとは思いますが、更新頑張ってください！ (2022年8月27日 20時) (レス) id: 8170105edf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年8月23日 17時
