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「……A、？」
コートのエンドラインに立ったまま、私に背を向けて名前を呼んだ。
「なんで俺はAの苦しみ、ひとつも分かってないんやろ」
たつは苦しそうだった。
崩れ落ちるように泣いていた。
声が出ないほどに泣いていて、ボールカゴを自分のいる場所に引き寄せる。
そこからボールをひとつとって、また足で距離を図る。
今度は情けなくボールがネットに引っかかって自分のコートに落ちる。
へにゃへにゃとネットが揺れ、ボールがとんとんとリズムを早くしながら止まる。
「Aがバレーできん苦しみが俺にも分かるもんやったら良かったのに。俺がAの代わりにバレーできんくなってたら良かったのに」
私の憧れはいつだってたつで。
そして、
たつの憧れも
私だった。
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ちょこ(プロフ) - はじめまして！そう言っていただけると嬉しいです！私も大塚さんの作品読みたくて探してもメインを張ってるものが無いし、ましてやサブも…なんか悔しくなって書き始めちゃいました笑ゆっくりペースで書いていくのでぜひ最後までよろしくお願いします (2022年8月27日 23時) (
レス) id: a4fd68cf54 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - 初めまして😢大塚くんの小説がなかなか無くて探していました！とても読みやすくてついつい感情移入してしまいます😢忙しいかとは思いますが、更新頑張ってください！ (2022年8月27日 20時) (レス) id: 8170105edf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年8月23日 17時
