500年前に落ちた影

憎、嫌、怒 ページ7

部屋を出て、相変わらずの松葉杖で土井先生について行く


気を使って同じペースで歩いてくれているが...
あの..聞こえるんだよね...い、色々と


土｢(なんで私が案内を？学園長私が天女を嫌っているとわかった上でら頼んだな！ああ嫌だ一刻も早く離れたい無理...etc)｣


うるさいので、思わず足を止める

土｢天女様？どうかされましたか？｣

『嫌なら断れば良かったのに。
部屋へは道順さえ教えて貰えれば自力で行けますよ』

土｢.....え、｣


『土井先生でしたっけ？
さっきからこの学園の生徒でしょうか？それとも学 園にいる全員から？まあ、先生を含めてのようですが、

憎悪と怒りの音、匂いがしますね

どうやら私、というか天女というものが歓迎されて居ないようですね？

殺気を相手に悟られているようでは忍とは言えませんね、』

土｢(バレてる....というか音と匂いって？)


いえ！部屋までは責任持ってお送りしますよ｣


『そう、ですか....時に土井先生、さっき学園長と話をした部屋、あの場所以外にも何人か居ましたよね？
......例えば天井、大体4人ほどの気配を感じました。
あとは部屋の外に2人、どうでしょう？』


土｢(全部バレてる....なんで人だ...)...そうですかね？
私は何も感じませんでしたよ、天女様｣


『そうですか、』


土｢はい、

あ、天女様。お部屋に到着しましたよ

ここは、天女様の部屋なので、好きに使ってくださいね！それでは！｣

ｼｭｯ


『は、、はぁ、』

あれで隠しているつもりなのだろうか
顔に結構出てたし、なんというか、、バレバレなんだよな


隠す気一切ない殺気とか、





『まあ、いいっか』

考えてても答えは帰ってこないし、体痛いから早く寝たい




その後は痛いのを我慢して布団を敷き、横になる



日はもう沈んでいた







気づいたら、明るくなっていた

どうやらそのまま眠ってしまったようだ

もう、日が昇っている


私達が、死ぬほど待ち望んだ日の出

.....考えるのはやめよう、影柱・影樹A
皆が恋しくなるだけだもの



色々考えていると、襖が控えめに叩かれた


｢天女様、起きていらっしゃいますか？｣

『あ、はい、起きてます』

｢左様ですか。朝食とお召し物をお持ちしました｣

『あ、ありがとうございます』

ｽｯ



｢おはようございます、天女様。
私、くの一担任の山本シナと、申します｣



綺麗な人だなあ


まあ私の周り顔面偏差値以上に高かったから
そんなに驚きはしないけど

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