500年前に落ちた影

間違いない ページ13

学｢ほれ、コレが給料じゃ｣


『ありがとうございます((ﾆｺﾆｺ』

巾着に入ったお金を貰った
まあ、柱だった頃よりは遥かに少ないが、ないよりマシだろう(わがまま)


町について学園長からある程度教えてもらい







『では、』


学園長の部屋から出ようと立ち上がった時、
扉が勢いよく開いた

私扉触ってないよね？
ついに触れなくても開けられるようになったのか？

...茶番は置いておいて、

扉を開けた犯人は
水色の忍装束を纏った、乱太郎くん、きり丸くん、
藤色の久々知兵助くん、
深緑の潮江文次郎くん、

なんで話したこともない生徒の名前が分かるかと言うと食堂のおばさんが教えてくれたのだ
毎日、あの子は〜くんで、こっちの子が〜くん
食堂に食べに来ている生徒のことを教えてくれた
それが流石に１ヶ月も続けば嫌でも覚えるってもんだ





部屋に入ってきた4人は酷く焦っているようにみえる
一体なんなんだ

潮｢が、学園長！一年は組の福富しんべヱ、黒木庄左ヱ門、皆川金吾、一年生い組の黒門伝七、
二年の能勢九作、四年の斉藤タカ丸、平滝夜叉丸、
五年の竹谷八左ヱ門、六年の善法寺伊作、食満留三郎

以上10名が先刻、何者かに攫われました！｣



！！



学｢何....！？一体誰に....!?曲者か！？｣

乱｢いえ、それは....___｣

ｼｭﾝｯ

土｢学園長、このことは私が説明します。
攫われたのは.....この学園の前です。小松田君が目撃してます。今名前が上がった10名は何かしらの用事でそれぞれ外出しており、戻って来る時間がたまたま同じだったらしく迎え入れようと門を開けた時には既に10名は姿を消していたそうです。
先程まで学園の前にいたのにです
小松田君は怯えて事務室から出てきませんし、話を聞いた私が説明した、という訳です｣


それって、、、、
嫌でも今は太陽が昇っている
真昼だ
もし奴らが存在するとしても活動時間がおかしい




でも、もし、日の下に出なくても相手を引き寄せることの出来る血気術がもし、存在するのならば、



『学園長、私、少し気になることがあるので、ちょっと失礼しますね』



部屋を出て、学園入口、門まで走る



廊下を駆け抜け、辿り着いた門をくぐって辺りを見回す


血痕はなし
落し物もなし

でも間違いなく10人はここで忽然と姿を消した
何の音もなく





そして、間違いなく、コレは.......




この気配は、









鬼のものだ


しかも血気術使いの









私達が命を懸けて戦ってきた奴らと、同じ

私なら、→←注文

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す