♯ ページ6
このおじさんとおばさんの正体は、お見合いの相手の子の両親だ！
でも、銀髪じゃないしパッと見、ハーフな感じもしない。
お見合いの相手はあの子じゃないのか？
またもや、ちっちゃい俺が話し合いを始める。
父「藍、藍！挨拶しなさい。」
藍「えっ、あっ、はい。�盒桐�、19歳です。」
智「お父さんから話は聞いていますよ。バレーの日本代表なんですよね？」
藍「うぇ、あっ、は、はい。」
珠「まぁ〜通りで背が高いのね！こんな素敵な方とお見合いなんて、Aはしあわせものですねぇ。」
智「東京オリンピックは残念だったねぇ。」
藍「あ、はい。」
もう、何!?これ!?
おじさん、めちゃくちゃ怖そうなのにすっげぇ喋りかけてくんですけど!?
父「今日、Aさんは？」
智「私たちの挨拶が済んでから呼ぼうとしていました。もう、よろしいですか？」
母「はい。楽しみね、藍。」
藍「え、あ、うん。」
智「じゃあ、珠乃。」
珠「はい。A、入りなさい。」
「はい。」
小さいけど、透き通るような声だった。
音もなく障子が開いた。
俺達が出入りした方ではなく、俺の目の前の障子がが開いたので、隣のお座敷で待機していたのだろう。
障子の隙間から女の子が出てきた。
うそ、だろ。
太鼓橋に居た、あの子だ。
嬉しさと興奮で、マッチポイントを握ってる時と同じぐらい心臓がどくどく言ってる。
顔をゆっくり上げたあの子は、黒くてクリクリした、大きな目をちょっと見開いて、びっくりした顔をしていた。
母「まぁ〜、美人さんねぇ〜」
母のいつもよりワントーン高い声も、右から左へと通り抜けていく。
珠「さ、挨拶なさい。」
「井垣A、と申します。」
そう言ったあの子は三指をついて頭を下げた。
可愛い。やばい。どタイプ。
その三単語だけが俺の頭を占める。
Aさんは、顔を上げるとちょっと不安そうな困った顔をしていた。
お互い、じっと見つめあっていた。
薄ピンクの唇はキュッと引き結ばれている。
お互いの親同士が何か喋っているが、もう何も頭に入ってこない。
母「じゃあ、あとは若い二人に任せて...」
智「我々はもう、行きましょうか。」
俺達を置いて、お互いの両親はお座敷を出ていってしまった。
俺、どうしよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 399人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆりか - ぁぁぁぁ待ってました！次回も楽しみにしてます！ (2022年10月18日 21時) (
レス) @page14 id: 2be42be8c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか - 早くみたい！続き楽しみに待ってます！ (2022年10月10日 15時) (レス) @page13 id: 2be42be8c8 (このIDを非表示/違反報告)
阿鶴(プロフ) - RIOさん» ホントですか!?ウブ同士のわちゃわちゃを書けたらいいなーと思っているので嬉しいです！ (2021年12月24日 15時) (レス) id: 5d089f1393 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 待ってました！！！！！()もう、ホンマに面白いです！ちょっと、うぶな感じの夢主ちゃんと�盒兇�んがかわい過ぎて昇天しちゃいそうです笑 (2021年12月23日 22時) (レス) @page13 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
阿鶴(プロフ) - RIOさん» はい！少しずつではありますが、書き進めておりますので、気長にお待ちください！ (2021年12月14日 18時) (レス) id: 5d089f1393 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：阿鶴 | 作成日時：2021年9月24日 16時
