太鼓橋のあの子 ページ5
少し向こうには赤い太鼓橋があり、その上にはこちらに背を向けて下の川を見つめている、女の子が立っていた。
びっくりするぐらい綺麗な銀色の長髪だった。
めちゃめちゃ髪綺麗だな。
もしかして、お見合いの子ってあの子かな？
なんであの子の髪の毛、銀色なんだろ。
光の当たり具合で水色にも見えんな。
宝石みたい。
あまりにも綺麗で、じっと見つめていた。
見つめすぎていた。
だからかもしれない、あの子はくるっとこちらに振り向いた。
俺とバチッと目が合うと、あの子の肩はビクッと跳ね上がり、女袴を履いていたあの子は走っていった。
走っていくときに何かキラキラしたものがあの子から落ちた気がした。
太鼓橋に近づいて拾い上げてみる。
キラキラした、水色の雪の結晶の髪飾りだった。
髪飾りを握りしめる。
あの子の事が目に焼き付いて離れない。
一目惚れ？
いやいや、ないだろ。だって、遠目で見ただけだし。
でも、あの子の髪の毛可愛かったなぁ。
流石に高校生でもあるまいし。
いや、恋に年齢は関係ないか...
頭の中でちっちゃい俺が、与党と野党ばりに議論を繰り広げる。
髪飾りを握りしめて、太鼓橋の真ん中で突っ立っていた。
母「藍！藍ったら！こっちに帰ってきなさい！」
藍「うわぁ、ごめん！すぐ行く！」
腕の時計をちらりと見ると部屋から出てきてから15分は経っていた。
俺はどれくらい突っ立っていたんだろ。
慣れない下駄で、急いで戻った。
母「もう、部屋に居ないからどこいっちゃったのかと思ったわよ。」
父「ほら、早くお座敷の中に入っちゃいなさい。もう約束の時間だから。」
藍「う、うん」
そこからは早かった。
ネクタイを直したり髪の毛を直したりしていると、外から声がかかった。
？「失礼します。」
すすっと障子が開けられると、もう、意味がわからんくらい綺麗な所作で、スーツのおじさんと綺麗な着物のおばさんが入ってきた。
？「初めまして、井垣智晴です。」
？「珠乃です。」
え、まって!?誰!?誰なの!?
智「今回はこのようなお見合いの席をありがとうございます。」
珠「とても素敵なお方と聞いていましたので、うちの娘も幸せものですねぇ〜」
父「いえいえ、うちの愚息ですがよろしくお願いします〜」
やっとわかった。このおじさんとおばさんの正体は
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ゆりか - ぁぁぁぁ待ってました！次回も楽しみにしてます！ (2022年10月18日 21時) (
レス) @page14 id: 2be42be8c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか - 早くみたい！続き楽しみに待ってます！ (2022年10月10日 15時) (レス) @page13 id: 2be42be8c8 (このIDを非表示/違反報告)
阿鶴(プロフ) - RIOさん» ホントですか!?ウブ同士のわちゃわちゃを書けたらいいなーと思っているので嬉しいです！ (2021年12月24日 15時) (レス) id: 5d089f1393 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 待ってました！！！！！()もう、ホンマに面白いです！ちょっと、うぶな感じの夢主ちゃんと�盒兇�んがかわい過ぎて昇天しちゃいそうです笑 (2021年12月23日 22時) (レス) @page13 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
阿鶴(プロフ) - RIOさん» はい！少しずつではありますが、書き進めておりますので、気長にお待ちください！ (2021年12月14日 18時) (レス) id: 5d089f1393 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：阿鶴 | 作成日時：2021年9月24日 16時
