愛してる

女の子 ページ28

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【ごめん、体調崩しちゃって今日行けない】

よしくんにそうLINEを送って私はベッドに横になる
1ヶ月の中で憂鬱な1週間の始まり
今日のデート楽しみにしてたのになぁ…
お腹も腰も痛いし、情緒不安定なのか勝手に涙がでてくるし、本当にいいことない

『んん…もう寝よ…』

睡魔に抗えずそのまま眠りに落ちた
よしくんから【心配だから今から行くね】という連絡に気づかずに




キッチンの方から物音がする

「あ、起きた？大丈夫？」

いるはずのない人の声がして意識がはっきりとしてきた

『え、なんでいるの？』

「そりゃ大切な彼女から連絡帰ってこなかったら心配なるでしょうが」

私なんか返してないっけ…？ と思いながら携帯を見る
よしくんからのメッセージに気がつくと布団にぽすんと倒れ込む
よしくんが あんまり気にしてないよ とけらけら笑いながらココアを持ってくる
猫舌な私のために少し温めでミルク多め

「はい、ココア。そんなに熱くないと思うけど…」

『ん、ありがと、ごめんね』

「謝んなくていいの、僕がしたいんだから」

「ね、何か欲しいものある？持ってくるよ」

『…ここ、いて』

私が珍しいことを言ったからなのか少し目を見開いてその後すぐに微笑んだ

「ずっといてるから安心して」

よしくんがそっと私の頭を撫でて手を握る
特有の眠気と、撫でられる手の温かさが心地よくてうとうとする

「いつだってここにいてるからね。おやすみ」

寝る直前に聞こえたよしくんの声に安心してそのまま意識を手放した

目を覚ますと私を抱きしめたまま眠るよしくんを見てまた頬が緩んだのは秘密






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