面談であらら ページ10
____________面談室
『失礼しまーす。』
ノックをしてから扉を開けると、畳の匂いがぶわっと広がった。
懐かしい！ジャポンって感じ！！
私は少し嬉しくなりながら座布団の上に正座した。
「おぬし、ジャポン出身かのぉ？」
『はい！ジャポン生まれジャポン育ちです！』
「うむ。(礼儀が良くて明るい子じゃのお)」
リアルネテじぃのお髭も綺麗に曲がっていた。
眉毛も長かった。
ネテじぃは「さて」と面談を始めた。
「なぜハンターになりたいのかな？」
『それは……仲間が欲しかったからです！』
要するに『キャラクターに会いたかったからです』である。
「ほう。では、おぬし以外の9人の中で一番注目しているのは？」
『んー……。』
ああ、これは困るな。
一番、だもんね。
仲間思いはレオリオだし、強さはヒソカとイルミだし、勇気はゴン……。
んあああ、わからん！！
みんな才能がありすぎてさ。
……いるわ、1人。
悪い意味で注目してる人が。
『キルア、です。99番！』
「ほう、なぜかの？」
なぜ、か。
展開が分かってるからなんだけど、そんなこと言ったら変な人だし……。
誤魔化そう。
『えっと……私の勘です。なにか悪いことが起きそうな。』
ネテじぃは少し考え込んだ。
おっと、誤魔化しきれなかったか？と焦ったが次の質問をしてきたのでセーフ！！
「ふむ。では最後、9人の中で今一番戦いたくないのは？」
『全員です。絶対負けるんで。』
私は即答した。
そりゃそうよ、戦いたくないっす。
「おぬしは念をもう使えるじゃろ。そうそう負けそうもないがね。」
『そりゃ使えますけど、念を知らない人に使うのはフェアじゃないし、念を使える人と戦ったらやられますし。』
念を知らない人に使えばボッコボコに出来ますけど、そんな残虐な人じゃないので。
かと言って使えるあの2人と戦ったら死亡確定ですよ。
『使うと仮定すると、戦いたくないのは44番と……
(やべ、イルミンの番号なんだっけか。思い出せない。)
まぁ、44番です。』
「うむ。ご苦労じゃった。下がってよいぞよ。」
『失礼しましたー！』
私は一礼して部屋を出た。
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作者名：さっかーろ | 作成日時：2023年5月3日 17時
