合言葉はヨークシンシティで ページ45
「いやー少し悪フザケが過ぎました。大変失礼いたしました。しかし時間忘れて楽しんでいただけましたでしょうか？」
なあにが少しだ。
バリバリでヤ る気だったでしょーが
ゴンとゴトーさんは意味深に向かい合っていた。
しかし、「ゴン！！」という声で視線が一気にキルアの方へと向かう。
「とA！あとえーと、クラピカ！リオレオ！！」
「レオリオ！！」
「ついでか？」
『おまけ感半端ないぞ！』
私たちのブーイングはお構い無しにキルアはゴンと楽しそうにお話タイムだ。
_____________________________
ってかみんなせっかちすぎるのよ！
なんでそんなにすぐ出発しようと思うわけ？
休もうよ！！
と思いつつもみんなに大人しく着いていく。
今度変な行動したらやばいくらい怒られるだろうからね。
_____________________________
「……それにしても、お前本当にガンコだなぁ〜」
「え？何さ、いきなり」
「ハンター試験合格したんだろ！？ならハンター証を使えば観光ビザなんてなくてもずっと外国滞在できるんだぜ！！」
「俺達もそう言った」
キルアはいっ〜と口を大きく広げて「ありえねぇ」って顔、クラピカとレオリオは呆れた顔をして、ゴンは眉間に皺を寄せて困ったように唸っている。
『ふ、ははっ』
「「「「？」」」」
あんまりにみんなが明るくて眩しくて。
これがずっと続いてくれればいいのに。
そう思いながらもそれが叶わないと分かっている。
『あ〜、ほんと面白いよ！』
「A……？」
私はみんなにギュッと抱きつく。
「おい！？」
「どうしたの？」
『これから……みんなそれぞれの道に行くんだよね。……知ってる。止めない。でもね、1人で突っ走らないで。頼って。どうか死 なないで。』
目から溢れ出るものを零さないように堪えて、ギュッとみんなを強く抱き締めた。
ふぅっと一息深呼吸してからパッと顔を上げ、みんなから手を離す。
そしてとびきりの笑顔を作る。
『じゃあ、また会おうね。次は……』
「「「「『9月1日ヨークシンシティで！！』」」」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さっかーろ | 作成日時：2023年5月3日 17時
