久々の再会 ページ37
今頃はゼブロさんたちと修行中だろうから、ここら辺かな。
私はミケから降りて撫でてやると嬉しそうに手を振って木々の中に消えていった。
ゴンたちとは久々だわ〜とワクワクしながら扉の前まで来る。
軽くノックをして『すみませーん！』と、声をかける。
想像以上に扉が頑丈で手の甲がジンジンしたのは内緒だ。
すると中からドタバタと足音が聞こえてくる。
そして勢いよく扉が開き、「Aー！！」とゴンが飛びかかってくる。
『うわぁっ』
私はゴンを抱きとめたが、勢いで尻もちをついてしまった。
「A、心配してたんだよ！怪我してたのに突然行っちゃうんだもん！」
『いやぁ〜はは。ついね』
「こら、ゴン。Aが困っているだろう。」
クラピカに手を差し出され、起こしてもらう。
「A、詳しく話を聞かせてもらうぜ。」
あのレオリオが真面目な顔して有無を言わせない雰囲気を醸し出してきたため、大人しくすることにした。
「あなたがAさんですね、ゴンくんたちから聞いてますよ。スリッパです。」
気さくな笑顔で話しかけてくる優しそうなこのおじさんが、ゼブロさんか。
『ありがとうございまっ…！？』
スリッパを履いて歩き出そうとしたが足が動かず、前に転んでしまった。
「おい大丈夫かよ！？」
ちぇっ……キルアを助け出す目的が達成されたから
ずっと身体が軽かったからって油断しちゃったな。
スリッパでこんなに重いとか思わないし。
『大丈夫……。』
その後私は自力で起き上がり、必死に足を引き摺ってソファまでたどり着いた。
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(2023 5 25 17:15) 少し変更しました
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作者名：さっかーろ | 作成日時：2023年5月3日 17時
