最初からそのつもり ページ33
『さ、キルアくん。あんたこの後どうするわけ？一緒に来る？』
「おい、A！どうするも何もキルアは渡さないからな。何よりお前、イル兄の女だろ！」
「はぁ！？」
『違うっつってんでしょーが、ブタくん！ちょっ、黙ってて。』
私は邪魔なブタくんを部屋から追い出した。
ブタくんは最後までブーブー言っていたが関係無いね！
「お前、イルミn『ゴンたちは試しの門で苦戦してるけど、迎えに来てくれてるよ？』
私はキルアの言葉を遮って話を続けた。
何を聞こうとしたのか想定つくし。
違うし。
ゴンの名前を出すと、キルアは少し嬉しそうに柔らかく笑った。
こういう姿を見ると、まだまだ子供なんだなって思う。
母性本能がくすぐられてるわ。
このまま追い打ちをかければキルアは了承するはず！
『ねーキルア！行こーよ、私たちと！』
キルアはニヤッと笑って
「最初からそのつもり」
と言った。
私もつられてニヤリと笑う。
『さっすが〜！ってなわけで、ゴンたちサプライズパーティー開催〜！』
「は？何だそれ」
『説明しよう！まず、ゴンたちは今修行中、試しの門が開けられたら執事室に向かってキルアに会えるよう交渉するだろう。そこでダメと言われて悲しんでいるところを！キルアが迎えに行ってそのままみんなでHappyだよ！』
キルアは少し考えてから「ふーん、じゃあオレは執事室で待っときゃいいのな」と言って賛同してくれた。
『そ。私はナビ役としてゴンの方行っとくわ！』
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作者名：さっかーろ | 作成日時：2023年5月3日 17時
