ギタラクルがくぅるぅ〜 ページ12
まぁ、ゴンの試合が終わってからは早かった。
クラピカが勝ったて、ポックルが負けて、ボドロが負けて、キルアが辞退して、レオリオが延期して……
来てしまった、私の番が。
対戦相手の方を見ると、相変わらず ｶﾀｶﾀ していた。
手加減してくれないかな〜。
「A、頑張れよ。」
『キルア〜〜。私、無理かも。』
キルアはふっと笑って、
「対戦する時は手加減してやるからさ。」
と言ってくれた。
私は重たい足を引きずりながら、ギタラクルの前に立った。
『お手柔らk……！』
手加減してねと伝えようとすると、急に針を投げつけられた。
とっさに逃げようとすると足がもつれて転んだ。
思いっきり胸を打ち付けた。
『う……。』
針の行方はというと部屋の壁にドサドサっと刺さっていた。
10本くらい刺さっている。
え、あれを一度に投げたわけ？
どーやってるのよ。
私が引いていると、イルミの姿がなくなっていた。
どこ行ったの！？
「上だ！！」
キルアの声が聞こえる。
上！？
殴ってくるってわけね。
私は身体を捻り、転がった。
すると、さっきまで私がいたところにイルミの左パンチがお見舞されていた。
床が砕けている。
やばい、これ殺す気じゃないっすか？
イルミのことだから1回だけなわけがないと思い、転がり続けたのが功を奏した。
また、床が砕け散ったのだ。
ある程度、距離を取って立ち上がる。
酔ったかも。
私が気持ち悪がっているとすぐ横に気配を感じた。
とっさに髪を念で強化する。
具体的に言うと、表面を強化、内面を衝撃吸収のためにゴムにした。
『かはっ……。』
念でガードしても首に衝撃がくる手刀。
一瞬意識が飛んだ。
うん、もう充分でしょ。
『まい「まいった。」
『は？』
私が降参しようとすると、それに被さってイルミも降参してきた。
『審査員さん、私の方が早かったよね？』
「最後まで言い切ったのは301番です。よって、勝者300番！」
『なんでだよぉー！！！！』
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作者名：さっかーろ | 作成日時：2023年5月3日 17時
