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「文化祭、私もワクワクするのさ！」
根津校長、と呼ばれたその小動物はチーズを食べ終えて口元を拭きながら話す。
「多くの生徒が最高の催しになるよう励み、楽しみ…楽しませようとしている！」
「警察からも色々ありましたからねぇ」
「ちょっと香山くん」
女の人の口をポム、と柔らかそうな手で塞いだ校長先生は「じゃ、私は先に行ってるよ」と立ち上がった。
「君たち！文化祭、存分に楽しんでくれたまえ」
去り際に目が合ったような気がして、ドキッと心臓が跳ねる。…ここに来てからみんなの目線がなんだか怖い。
怖いっていうか、全部見透かされてるような気がしちゃって。デクさんや通形さん含めて、ね。
残った女の人も校長先生に続いて席を立つ。
「詳しくは言わないけど…校長、頑張ったみたいよ」
上と揉めて、その結果セキュリティの更なる強化とか。
雄英高校に通っていない私にはよく分からないけど、きっと苦労しているんだろう。
「そうそう！A組の出し物、職員室でも話題になってたよ。青春頑張ってね」
「はい…！」
そう残し、彼女もこの場を去っていった。
さっきの会話の間、ずっと黙っていた壊理がちらりと私の奥にいるデクさんの方を見る。
「…デクさんは何するの？」
壊理が自ら興味を持って質問していることに少し感動しながらも、私も彼の方へと視線を向けた。
「僕たちはダンスと音楽！踊るんだよ！」
『…すごい』
「2人にも楽しんでもらえるよう頑張るから、必ず見に来てね！」
『…ふふ。楽しみだね、壊理』
壊理の柔らかい髪の毛を撫でてやれば、彼女はコクリと控えめに頷く。
「すみません、そろそろ休憩終わるので行ってきます！」
「ああ！言っとくけど俺も楽しみにしてっからね！」
立ち上がったデクさんに、私たちももうそろそろだと一緒に席を立つ。
「デクさん、もう行っちゃうの？」
「ごめんね、練習があるんだ」
「当日緑谷くんが終わったらまた4人で回ろう！」
壊理に視線を合わせるように地面に膝をついたデクさんが優しい言葉をかけ、通形さんはその場でクルクルと回ってみせる。
…なんだか胸の奥がモヤッとするのは何故だろうか。
「───デクさん、ルミリオンさん。私、ワクワクさんだよ」
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ゆきんこ - 治崎廻さんが私の一番好きなキャラクターなのですが、夢小説がなかなか無くて自給自足しなきゃなぁ、と思っていたところ、この作品に出会いました。この作品が大好きです！続きもすごく気になります。更新頑張ってください。応援しています！ (2020年9月22日 14時) (
レス) id: 622aa4e7f6 (このIDを非表示/違反報告)
碧佳 - え、めっっっっっっっちゃ好きです!!!すんごい続き気になる〜！更新頑張ってください！ (2020年3月3日 12時) (レス) id: f33055e332 (このIDを非表示/違反報告)
pico(プロフ) - ありささん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです！ (2020年2月17日 0時) (レス) id: 9e63868de4 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - めちゃくちゃ好きですこの作品！めっちゃうちの読みたかったドストライクです！更新ファイトです！ (2020年2月16日 22時) (レス) id: 2c7a607a36 (このIDを非表示/違反報告)
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