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────……
すやすやと眠る壊理の寝顔に「おやすみ」と小さく残した私はベッドを降りた。
ドアのところにいた相澤さんが小さく目配せするから、私は頷き返す。
もうどのくらいああしていたのか分からない。
壊理が眠ってからも、しばらく私は彼女を抱えたままでいたから。
相澤さんは何も言わずにずっと待っていてくれた。
『ごめんなさい、明日も仕事あるのに』
「構わないが、…それよりも、」
静かに病室のドアを閉めた私をじっと見つめる相澤さん。なんだか自然と背筋が伸びてしまう。
「…なんでそこまでして彼女を遠ざけようとする」
『…壊理に、もう私は必要ないのに』
静かな病院の廊下。
もう夜だから電気は暗くて、私と相澤さんの声だけがぽつりぽつりと響く。
『私が居なくちゃダメだって思い込んでる。組織に居た時、私は唯一ずっとそばに居てあげたから』
それも、治崎さんの“監視してろ”というのがきっかけだったけれど。
…でもそれは最初の話だ。
今となっては私の心の拠り所でもあった。
『壊理の頼る相手は私じゃない。…救けてあげられなかった、手を差し伸べてもあげられなかった私なんかよりも彼女を守ってあげられる人がここには沢山いる』
「………」
『それに、今ここで区切りをつけないと、』
壊理にとって、私はどんな存在なのか。
そんなことは彼女自身にしかわからないけれど、彼女がまだ幼いうちにちゃんと別れを告げないと。
『───私が、離れられなくなる』
私と壊理の2人ともだ。
もっと辛くなる前に、縁は切っておくべきだって。
自分の病室に戻ろうと私は足を進める。
『1人で戻れます、…遅くまでごめんなさい』
逃げるように背を向けた私に、彼は「おい」と短く声を発した。
「もう少し、自分を許してもいいんじゃないか」
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ゆきんこ - 治崎廻さんが私の一番好きなキャラクターなのですが、夢小説がなかなか無くて自給自足しなきゃなぁ、と思っていたところ、この作品に出会いました。この作品が大好きです！続きもすごく気になります。更新頑張ってください。応援しています！ (2020年9月22日 14時) (
レス) id: 622aa4e7f6 (このIDを非表示/違反報告)
碧佳 - え、めっっっっっっっちゃ好きです!!!すんごい続き気になる〜！更新頑張ってください！ (2020年3月3日 12時) (レス) id: f33055e332 (このIDを非表示/違反報告)
pico(プロフ) - ありささん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです！ (2020年2月17日 0時) (レス) id: 9e63868de4 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - めちゃくちゃ好きですこの作品！めっちゃうちの読みたかったドストライクです！更新ファイトです！ (2020年2月16日 22時) (レス) id: 2c7a607a36 (このIDを非表示/違反報告)
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