はじまり【kzh】【2j3j】 (ページ1)

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DM確認するためにインスタ開いたら、ストーリーも何ヶ月かに1回くらいしか上げないって有名な先輩がストーリーを上げていたから思わず押して見てしまった。

ストーリーの内容はいかにも高校生らしい、" いま暇な人 ✉️ 📞 "。
あたしは別に関わりないから、そのままスルーしよう、なんて思って横にスライドしたら間違えて✉️の方を押しちゃったわけ。

「まちがえた、まちがえた。」

わなわなしてると、思った以上に早くDMがきて。

" こんちわ〜 1年の子だよね？ "

" そうです！タメで大丈夫なのでお話しましょう！ "

" さんきゅ、俺もタメでいいよ "

…なんか、いい感じなのでは？先輩と話すのに慣れてないコミュ障からしたら、いいスタートライン。とでも言いたいところだけど、こうやってちゃんと会話できるのは文面上だからであってね。

"Aって呼んでもいい？ "

" 大丈夫です！じゃあ葛葉先輩って呼ばせてもらいますね笑 "

いきなり先輩呼びはキツかっただろうか、パッと既読がついて、先輩は入力中。あたしは少し不安になって一旦インスタをとじた。2分くらいして、インスタをまた開いたら

" 俺、先輩呼びされんのはじめてかも笑ぜんぜんいーよ、ありがと "

と。え、あたし先輩のはじめてもらったの？？いや、ちょっと言い方悪いけど。
気分が高まったのに気づかないフリをしながら、またポチポチと文字を打った。

" そーいえばAって4組？ "

" そうですそうです！ローレンと仲良いですよね！ "

" そーそー、ローレンあいつまた喧嘩とかしてない？大丈夫？ "

" え最近めっちゃ優しくなりましたよ、喧嘩とかも全くしなくなりました "

" えーまじ？あいつもしかして恋してんの？笑 "

" ありえますよね、そのおかげでモテてきてますよ笑 "

と、ローレンのことをペラペラと話してしまった。あした、謝っとこう。すまんローレン。でも、最近のローレンなら笑って許してくれそうではある。そんなこと言ったらぶん殴られそうだけど。

" あ、あと見つけたら手振って俺寝る〜おやすみA "

" ぜったい振ります、振り返してくださいね！？おやすみなさい葛葉先輩 "

水瀬A、今回はいい感じかもしれません。