1-7 軽視 ページ10
「あー確か爆豪は…『雄英高校』志望だったな」
その言葉を聞いて我に帰る。そうや、今HR中やった。
そして耳に入る、「雄英高校」の四文字。
クラス中が目を剥く言葉だった。俺はそんなに驚いてないけど。
「国立の！？今年偏差値79だぞ！？！？」
「倍率も毎度やべーんだろ！？」
途端にざわつきだす教室。そんな、まさか。無茶だ。無理だろなんて声が聞こえてくる。
やる前から無理とか言うなら、上に行くなんて夢物語やな。結果を見てから言え。
「そのざわざわがモブたる所以だ！模試Ａ判定！！俺は中学の2人の内の1人の雄英圏内！」
「あのオールマイトをも超えて俺はトップヒーローとなり！！必ずや、高額納税者ランキングに名を刻むのだ！！！」
自信満々な宣言に、再び巻き起こるブーイングの嵐。
ちなみに、今ちらりと出てきた「オールマイト」というのは、有名ヒーローの一人だ。
No.1ヒーローで、「平和の象徴」と評される圧倒的強者。
全盛期のゾムさんと戦ったら互角ってところかなぁ、くらいにしか思っていなかったので、そこまで意識していなかった。正直、メンバーと会えればなんでもいいから。
頬杖をつきながら、ぼ〜っと窓の外を眺める。
「そいーやぁ、緑谷も雄英志望だったな」
という先生の暴露により、正直さっきよりも数倍驚いて教室に視線を戻す。
出久。俺のもうひとりの幼なじみ。
地味さは変わらなかった、緑髪のもじゃもじゃ頭が特徴の友達。
「はぁぁ！？緑谷ぁ！？ムリッしょ！！」
「勉強出来るだけじゃヒーロー科は入れねぇんだぞー！」
笑い声。それが居心地悪くて耳をふさいだ。
はよ終わらんかな。
「そっ…そんな規定もうないよ！前例がないだけで＿＿」
「こらデク！！！！」
「どわ！？！？」
出久が反論するも、その声は勝己に阻まれ、最後まで紡がれることはなかった。
「没個性どころか「無個性」のてめェがぁ〜〜！
何で俺と同じ土俵に立ってるんだ！！？？」
「無個性」。それが、出久を表すすべてだった。
少なくとも、何も知らないクラスメイトにとっては。
そう。出久には「個性」がない。
武器となり得るものが、知識程度しかない。
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片栗粉のパウダーシャワー(プロフ) - ゴリ美さん» ありがとうございます！！！！！！！！！！！！！！！！ (11月11日 15時) (
レス) id: e904eec433 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリ美 - 好きです！！！！！！！！！！！！！ (10月26日 18時) (レス) @page34 id: a2762c3708 (このIDを非表示/違反報告)
片栗粉のパウダーシャワー@次こそは星へ想いを(プロフ) - (◜○◝ )さん» マジですか！？なんという偶然…！こちらこそ見ていただきありがとうございます！ (7月14日 17時) (レス) id: e904eec433 (このIDを非表示/違反報告)
(◜○◝ ) - 推しのシャオちゃんが1番最初に出てきてマジで嬉しいです！1番最初にシャオちゃんを出てきただきホンッッッットゥにありがとうございます!!ヽ(；▽；)ノ (7月14日 16時) (レス) @page30 id: 28a9c50d0f (このIDを非表示/違反報告)
片栗粉のパウダーシャワー@次こそは星へ想いを(プロフ) - 黒さん» ありがとうございます！個性はこだわって作ったので嬉しいです！頑張ります…！ (7月9日 13時) (レス) id: e904eec433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：片栗粉のパウダーシャワー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/katakuri-8734j/
作成日時：2022年12月31日 21時
