2-6 合流と討伐準備 ページ31
「…ショッピくん」
ぽかんと口を開けて、呆然と俺の名前を呟いた声が届く。
ようやく会えたと言うべきか、案外早く見つけることができたと言うべきか。とにかく、かつての仲間が変わらない姿でそこにいた。
色々と聞きたいことはあったが、爆音と瓦礫の音が並べていた質問内容をかき消した。
そうだ。今はあのロボットを倒すのが先決だ。そもそもそのために駆け出していたのだから。
同意を仰ぐようにシャオさんの方を見る。琥珀の瞳と視線が重なった。
声は必要なかった。
「さぁて…鈍ってへんやろうな、ショッピ君」
「当たり前やないですか。そっちこそ、うっかり食らわんといてくださいね」
軽い煽りを交えて、ビルや道を破壊するロボットを見据える。
偶然にも、足を踏み出したのは同時だった。
「ダイスロール…1成功、3…風」
強風が瓦礫を吹き飛ばし、残留する土煙ごと空へ巻き上げる。視界が晴れ、機械の構造がよく見える。
生憎、機械工学には明るくないが、一見すると部分パーツが多い。接着部分が多いほど全体の耐久力は下がるので、風の攻撃であっても、威力を高めれば部位を捻り切ることはできるかもしれない。
まぁめんどくさいんでそんなことしませんけど。
「ダイスロール、4成功、…おっ、6。じゃあ重力付与で」
アームの部分に重力で負荷を掛け、胴体にはアームと逆の方向に力を掛ける。そうすればどうなるか？
バチバチバチ！とド派手な音とスパークが走る。
アームが胴体部分から切り取られ、稼働しなくなる。
だが、これでは効率が悪い。一つ一つ部品を細かく切るには、ダイスロールで6を出し続ける必要がある。それはあまりにも無謀だろう。これが試験でなければ博打に出ていたが。
頭の中で思考をこねくり回しながら、熱で焼き切れないかとダイスロールで出た炎を弄ぶ。
すると、そこからカランっと音がした。
手元を見ると、そこにはシャベルの鉄部分を炎でウェルダンしているシャオさんがいた………って、
「え、何しとるんですか」
「え？あぁちょっと…BBQ？」
「いやええんすか、一応試験中ですけど」
「大丈夫大丈夫」
今ちょうど準備できたし。
そう言ってシャオさんが構えたシャベルは、鉄の場所が赤く輝いていた。高熱の状態だ。
なんとなく、やりたいことを察した。
ーーー
いや数十秒で鉄が赤くなるってどんだけ炎熱いねんってなるかと思いますが、小説のご都合設定ということで見逃してください……
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片栗粉のパウダーシャワー(プロフ) - ゴリ美さん» ありがとうございます！！！！！！！！！！！！！！！！ (11月11日 15時) (
レス) id: e904eec433 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリ美 - 好きです！！！！！！！！！！！！！ (10月26日 18時) (レス) @page34 id: a2762c3708 (このIDを非表示/違反報告)
片栗粉のパウダーシャワー@次こそは星へ想いを(プロフ) - (◜○◝ )さん» マジですか！？なんという偶然…！こちらこそ見ていただきありがとうございます！ (7月14日 17時) (レス) id: e904eec433 (このIDを非表示/違反報告)
(◜○◝ ) - 推しのシャオちゃんが1番最初に出てきてマジで嬉しいです！1番最初にシャオちゃんを出てきただきホンッッッットゥにありがとうございます!!ヽ(；▽；)ノ (7月14日 16時) (レス) @page30 id: 28a9c50d0f (このIDを非表示/違反報告)
片栗粉のパウダーシャワー@次こそは星へ想いを(プロフ) - 黒さん» ありがとうございます！個性はこだわって作ったので嬉しいです！頑張ります…！ (7月9日 13時) (レス) id: e904eec433 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：片栗粉のパウダーシャワー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/katakuri-8734j/
作成日時：2022年12月31日 21時
