6輪 ページ6
『_______です。』
「私は_______」
相澤たちが聞きに来たのはなぜあの施設にいたのかやどんなことをしていたのか詳しく知りたいからだった。警察では怯えて話してくれないと思ったのか、助けて貰ったヒーローなら話すのではないかと、相澤たちを寄越してきたらしい。
だが相澤と山田のふたりが思った以上に侑珠羽と白亜はしっかりしていた。これなら警察でも素直に話してくれたんじゃ…とふたりが思ったのは言うまでもない。
「…ご両親とか、覚えてないかな？」
『…もちろん覚えてますが戻りたくはありません。』
「…わたしも、ちょっといやです…売られたし…たぶんあいしてもらえないから…」
「…白亜ちゃんはわかった。侑珠羽ちゃんの理由を聞いてもいいか？」
その山田の言葉に、侑珠羽病院着を捲りあげた。その行動に相澤と山田が慌てる。だがあるところが見えた時ピタリと行動が止まった。
『このキズは、母親につけられました。お前が生まれたせいで、お前のせいで、そう狂ったようにそう言ってはナイフでここを突き刺した。』
そう言って見せた侑珠羽の太ももには、切り裂いたような1本の線があった。それは痛々しくその母親の狂気を物語っていた。
『そんな親に、会いたいと思いますか』
「ゆずはちゃん…」
白亜が侑珠羽の震えた手を握りしめる。それを見た相澤と山田も深く頷いた。
「わかった。ならまた別の施設に移るか、俺たちが引き取るかどちらかになるが…。」
『…どこぞの知らない人にお世話になるよりかは、貴方たちと一緒にいたい。』
「私も！ゆずはちゃんの意見にさんせいです！！」
「く〜！！！イレイザーこの子ら可愛すぎるいい子すぎる！！すぐ話しつけに行こうぜ！！」
「…また来る。待っててね」
相澤と山田に交互に頭を撫でられて嬉しそうに微笑む侑珠羽と白亜をみて釣られて相澤たちも笑った。
侑珠羽と白亜の退院日が二週間後と決まり、それに合わせて2人を引き取るのも相澤と山田の2人に決定したのであった。
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真白 - これまでに、ない感じのお話だ！(もしあったらすまん) (2023年1月27日 21時) (
レス) @page50 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ミルヤ(プロフ) - るなさん» ちゃんと表記していない私が悪いのですが、設定の中にある（）の言葉は、このお話が始まった5歳の時のものを示しています。ご歳にしては低い身長、という意味を現してます。けして155センチが低いという訳では無いです。誤解させてすみません。 (2021年8月7日 22時) (レス) id: 414ea6103a (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 155で低すぎる、みたいなこと書かれていらっしゃいますが、その言葉によって傷つく人が居ることを知っていますか？そして日本の女性の平均身長は157程だったので、別に低すぎる、という訳では無いと思います。 (2021年8月7日 21時) (レス) id: 4ee036a203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルヤ | 作成日時：2021年5月31日 15時
