48輪 ページ48
結果は侑珠羽の圧勝であった。最後は薔薇の呼吸で爆豪を殺さない程度の力で突き、場外へと押し出したのである。
『勝己、大丈夫？』
「ｯるせぇ！！！」
『あらら』
苦笑を零す侑珠羽とは別に爆豪は荒れまくっていた。爆豪にとっては守る対象である侑珠羽に負けたからである。自尊心の塊である爆豪にとって守る対象である侑珠羽に負けたことは己のプライドをズタズタにされたも同じことだった。
「ゆずちゃん！おめでとうっ！大丈夫…？」
『大丈夫よ。勝己はいつもの事だしね…怪我はどう？』
「大丈夫だよ！！でも一気には治せないらしくて…」
『無茶ばかりするからよ。敵に塩を送るなんて』
「あはは〜…」
コツン、と緑谷のおでこに自身のおでこをくっつける侑珠羽。これは幼なじみである緑谷と爆豪が侑珠羽が無理をした時にしていたおまじないだった。
おでこをくっつけることで距離は縮まり自然と視線は合わなくなる。視線が合わないからこそ本音がさらけ出せた。
『…私、勝ってよかったのかな』
「わざと負ける方がかっちゃんはブチ切れだよ」
『…フフ、それもそうだったわね。』
「大丈夫だよ。かっちゃんも僕も侑珠羽のこと大切に思ってるから。ね？」
『うん…ありがとう、出久』
「どういたしまして！」
侑珠羽は1位で表彰され、無事に体育祭は終了した。
「侑珠羽」
『兄様！』
「お疲れ。今日お館様の屋敷へ来い。優勝祝いだと」
『ありがとう！了解。準備したら向かうわね。』
「ああ。あと宇髄から話があるらしいぞ」
『天元様から…？嫌な予感しかしないけれど…？』
サアと顔を青くする侑珠羽を見て、ぽんぽんと頭を撫でる小芭内。また夜に。そう言って小芭内はその場から姿を消した。
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真白 - これまでに、ない感じのお話だ！(もしあったらすまん) (2023年1月27日 21時) (
レス) @page50 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ミルヤ(プロフ) - るなさん» ちゃんと表記していない私が悪いのですが、設定の中にある（）の言葉は、このお話が始まった5歳の時のものを示しています。ご歳にしては低い身長、という意味を現してます。けして155センチが低いという訳では無いです。誤解させてすみません。 (2021年8月7日 22時) (レス) id: 414ea6103a (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 155で低すぎる、みたいなこと書かれていらっしゃいますが、その言葉によって傷つく人が居ることを知っていますか？そして日本の女性の平均身長は157程だったので、別に低すぎる、という訳では無いと思います。 (2021年8月7日 21時) (レス) id: 4ee036a203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルヤ | 作成日時：2021年5月31日 15時
