35輪 ページ35
「ではさっさく鬼の報告をしてもらえるかい？」
『御意に。
鬼は全部で四体。そのうち三体は前に頸を切り落とした鬼でした。強さは下弦程度。ですが瞳に数字は刻まれておりませんでした。恐らく前世より鬼の力が強まっていると思われますが血気術は前世と同じものでした。
そしてもう一体は、私の幼い頃からの友人である白亜です。2年前から行方不明となり昨日鬼として現れました。人は喰らっておりません。』
「…鬼を連れているという事が隊律違反だと分かっているね？｣
『重々承知しております。もしこの鬼、白亜が人を襲い喰らった暁にはその頸を落とし、私伊黒侑珠羽は切腹致します。』
そう言って頭を下げる侑珠羽をみて息を飲む声が聞こえた。侑珠羽は白亜が人を襲うとは到底思えないが、所詮は鬼だ。信用はない。
「…うん、わかったよ。」
『…！宜しいのですか…』
「もちろん。私は君をわかっているつもりだからね。あの日も、1人にさせて自分で自分を殺させてしまってすまなかった。」
『お館様が謝られる事ではございません！！あれは私が弱かったからでございます！！！！』
あの日、とは侑珠羽が前世で自らの頸を掻っ切った時のことだろう。本来ならペアでの任務だったはずだが予定が狂い侑珠羽のみの任務となってしまったのだ。
「…本当に、侑珠羽は優しいね。また茨の道へ進ませてしまった…」
『…お館様、これは私の意思でございます。私たちはお館様の、鬼殺隊の剣となり盾となる駒です。思う存分使ってくださいませ』
「…ありがとう。
みんなもはいってきなさい。久しぶりの再会だろう？」
「侑珠羽、昨日ぶりね。もう大丈夫ですか？」
「きゃあああああ！久しぶりね！侑珠羽ちゃん！相変わらず可愛いわ！！キュンキュンしちゃう！」
「うむ！実に久しいな！！」
「相変わらずド派手な瞳だな！！綺麗だぜ！！」
「侑珠羽さん、また一緒に折り紙しよう？」
「俺とも手合わせしろォ。鈍ってねえか見てやる」
「南無…実に久しいが…体調は大丈夫か？」
「…久しぶりだな」
「また後で。そう昨日言っただろう？また泣いているのか？阿呆め」
『ｯこんなすぐとは思うわけないじゃないのｯ！！！』
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真白 - これまでに、ない感じのお話だ！(もしあったらすまん) (2023年1月27日 21時) (
レス) @page50 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ミルヤ(プロフ) - るなさん» ちゃんと表記していない私が悪いのですが、設定の中にある（）の言葉は、このお話が始まった5歳の時のものを示しています。ご歳にしては低い身長、という意味を現してます。けして155センチが低いという訳では無いです。誤解させてすみません。 (2021年8月7日 22時) (レス) id: 414ea6103a (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 155で低すぎる、みたいなこと書かれていらっしゃいますが、その言葉によって傷つく人が居ることを知っていますか？そして日本の女性の平均身長は157程だったので、別に低すぎる、という訳では無いと思います。 (2021年8月7日 21時) (レス) id: 4ee036a203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルヤ | 作成日時：2021年5月31日 15時
