33輪 ページ33
『てゆか消太くんこそ大丈夫なの？包帯ぐるぐる巻きだけれど…？』
「ばあさんが大袈裟すぎるんだよ。俺よりもお前だ、マイクから聞いたぞ。血まみれで動き回ってたって」
『それは…私しか鬼殺をできる人いないし…みんな守らなきゃって思って…ごめんなさい。』
相澤にキツく抱きしめられた後、家の中へ引き込まれた。白亜が入った木箱を下ろし、相澤と向き合って座った。一日ぶりの我が家は少しばかりか懐かしく感じた。
「…いや生徒も、教師たちも、守ってくれてありがとう。」
『…！ううん、私がもっと強かったらあんなに手間を取らなかった。私こそごめんなさい。』
「緑谷と爆豪から聞いた。あの後鬼殺隊の人たち来たんだってな」
『そうなの！！兄様に会えたわ！かつての仲間も、みんな元気に生きてるって！！やっと、やっと会えるの！』
目を細めニコニコと笑う侑珠羽を見て、思わず相澤も笑った。一日だけ入院をしたが真っ暗な家に帰ってきて侑珠羽が居ないことに不安を覚えてしまった。だからこそ怪我はしたもののこうして生きて笑ってくれてる侑珠羽をみて心底安心したのだ。
『あ、明日、鬼殺隊の長であるお館様が学校へ来られるらしいの。鬼に関することもみんなに話すわ。ほかの先生方は知ってるのよね？』
「ああ。だがもう一度話す必要もあるだろ。お前のあの姿を見て動揺したのはマイクだけじゃねえんだから、ちゃんと挨拶しとけよ」
『それはもちろん。分かっているわ。
そうだ、話しておくわね、この木箱には白亜が居るわ。白亜は鬼よ、どうやって鬼になったのかは分からないけれどあの行方不明になった日白亜は誘拐され鬼になる何かをされたのよ。1度も人を喰っては無いみたいだったし自我も理性もあるわ。』
「…白亜はいま出せるか？」
『もちろんよ。ただお昼は出れない。日の当たらない部屋でなら会えるけどね。
白亜〜、出ておいで』
侑珠羽が木箱に向かってノックすると、キイイイと音を立てて木箱の扉が開いた。
「ム！」
よっ！とでも言うように片手を上げて声を上げる白亜を見て、相澤も思わず顔を手で覆った。
「…おかえり、白亜」
『…！
_______ムンムン！！』
「お前も。おかえり、侑珠羽」
『ふふ。ただいま。おかえりなさい、消太くん』
「ああ…ただいま。」
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真白 - これまでに、ない感じのお話だ！(もしあったらすまん) (2023年1月27日 21時) (
レス) @page50 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ミルヤ(プロフ) - るなさん» ちゃんと表記していない私が悪いのですが、設定の中にある（）の言葉は、このお話が始まった5歳の時のものを示しています。ご歳にしては低い身長、という意味を現してます。けして155センチが低いという訳では無いです。誤解させてすみません。 (2021年8月7日 22時) (レス) id: 414ea6103a (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 155で低すぎる、みたいなこと書かれていらっしゃいますが、その言葉によって傷つく人が居ることを知っていますか？そして日本の女性の平均身長は157程だったので、別に低すぎる、という訳では無いと思います。 (2021年8月7日 21時) (レス) id: 4ee036a203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルヤ | 作成日時：2021年5月31日 15時
