21輪 ページ21
まず初めの戦闘訓練は、爆豪ペアと緑谷ペアによるものだった。
「スタート！」
オールマイトのその掛け声で戦闘訓練はスタートした。侑珠羽も緑谷はずっと無個性と聞いており、突然個性が発生したと聞いた際は疑問に思った。が緑谷が言いたくないのであれば無理には聞かない。それかま侑珠羽のスタンスだった。
だが爆豪は違う。長年の幼なじみは無個性だと診断され虐められていた。爆豪もそのいじめの1人だった。弱くて凄くないやつ。それが緑谷だった。だが今は違う、自分に黙って個性を持っていた。騙してた。そんな考えがグルグルと頭を駆け巡っていた。
『勝己怒ってるわね』
「なぁなんで爆豪は緑谷にあんな突っかかるんだ？」
『…勝己なりの優しさってことかしらね』
そう、あのいじめは爆豪なりの優しさだったのでは無いかと推測している。個性がないのに他人を助け続ける緑谷がいつか危険な目にあってしまうのではないか、そう思わずには居られなかった爆豪が弱さを棚にあげていじめていたとしたら。
それはきっと、爆豪なりの優しさなのだと侑珠羽は気づいていた。そして個性が出現した今は、まだ制御も出来ていないひよっこだけれども爆豪はそれを認めようとしている最中なのでは無いのだろうか。
「…なんか、爆豪の方が余裕なくね？」
『…成長してるよ。2人とも』
勝ったのはヒーローチーム。つまり緑谷のペアだ。
『勝己』
「ｯゆ、ず」
『戻ろう。後で叱るから覚悟してて』
呆然と立ち尽くす爆豪の手を引いてモニタールームへ戻ってゆく。
「今戦のベストは飯田少年だけどな！！」
講評が始まり、それを大人しく聞いている爆豪。八百万がなぜ飯田なのかと理由を述べられた。そしてその途端
_______ﾊﾟｧﾝｯ
「ってぇ…」
頬を叩いたかわいた音が響いた。
「い、伊黒少女！！？」
『勝己、なぜ私が怒っているのか分かる？』
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真白 - これまでに、ない感じのお話だ！(もしあったらすまん) (2023年1月27日 21時) (
レス) @page50 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ミルヤ(プロフ) - るなさん» ちゃんと表記していない私が悪いのですが、設定の中にある（）の言葉は、このお話が始まった5歳の時のものを示しています。ご歳にしては低い身長、という意味を現してます。けして155センチが低いという訳では無いです。誤解させてすみません。 (2021年8月7日 22時) (レス) id: 414ea6103a (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 155で低すぎる、みたいなこと書かれていらっしゃいますが、その言葉によって傷つく人が居ることを知っていますか？そして日本の女性の平均身長は157程だったので、別に低すぎる、という訳では無いと思います。 (2021年8月7日 21時) (レス) id: 4ee036a203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルヤ | 作成日時：2021年5月31日 15時
