20輪 ページ20
そしてその日の午後の授業になった。
「わーたーしーがー！！！」
「普通にドアから来た！！！」
そう言って入ってきたのはNo.1ヒーローであるナチュラルボーンヒーロー、平和の象徴と謳われているオールマイトで今年からこの学校で教師を勤めることになった。
侑珠羽は相澤に引き取られてから雄英高等学校で働く教師たちのプロヒーローとは顔合わせ済みである。だからオールマイトのことも知っていた。
「早速だが今日はこれ！！戦闘訓練！！！」
コスチュームに着替え、戦闘訓練を行うためにグラウンド･βに向かう。
「侑珠羽ちゃんのコスチューム可愛いわね、ケロ」
『ありがとう。梅雨も可愛いわよ』
ケロケロと笑う蛙水梅雨に褒められた侑珠羽のコスチュームは白色のワイシャツとその上に藤の花が描かれた美しい白色の羽織をしており、黒のタイトスカートには太ももまでのスリットが入っていて、青色の5センチヒールのパンプスを履いている。
そしてスリットの入った右側の内ももにはかつての傷があるがそれを隠すようにナイフ2本を収納したホルスターを付けている。
「先生！ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか！？」
「いいや！もう2歩先に踏み込む！
屋内での対人戦闘訓練さ！！」
「ゆずちゃんの予想通りだ…！」
『ね、言ったでしょ』
「うん！」
屋内での対人戦闘訓練は2対2で行うらしい。ペアはクジで決めるそうだ。
「あ！伊黒少女は私と訓練だからね！」
『なぜでしょう』
「相澤くんからの依頼さｯ！さぁみんなはクジを引いてくれ！！」
クラスメイトと戦闘訓練をさせてしまえば差が生じる。ルカのその才能と努力はずっと傍で見てきた相澤がいちばん知っていた。そんなことをクラスメイトにさせたら瞬殺である。侑珠羽の為にはならない。
そう判断したオールマイトと相澤が、侑珠羽はオールマイトと組むようにと結論づけたようだ。
「侑珠羽、あんた大丈夫なの？」
『響香…まぁ大丈夫よ。私、強いから』
侑珠羽は強い。鬼殺隊の柱候補である甲にまで上り詰め、時期柱候補とまで言わしめたその剣技はとてつもなく美しく綺麗だ。
『楽しみ…。フフフ』
「「「(せ、背筋凍った！！！！)」」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真白 - これまでに、ない感じのお話だ！(もしあったらすまん) (2023年1月27日 21時) (
レス) @page50 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ミルヤ(プロフ) - るなさん» ちゃんと表記していない私が悪いのですが、設定の中にある（）の言葉は、このお話が始まった5歳の時のものを示しています。ご歳にしては低い身長、という意味を現してます。けして155センチが低いという訳では無いです。誤解させてすみません。 (2021年8月7日 22時) (レス) id: 414ea6103a (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 155で低すぎる、みたいなこと書かれていらっしゃいますが、その言葉によって傷つく人が居ることを知っていますか？そして日本の女性の平均身長は157程だったので、別に低すぎる、という訳では無いと思います。 (2021年8月7日 21時) (レス) id: 4ee036a203 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミルヤ | 作成日時：2021年5月31日 15時
