12輪 前世の記憶 ページ12
とある集落に生まれたのは左右の目の色が違う美しいオッドアイの女の子だった。
「こいつもあいつと同じ色違いの目…いいねぇ、生かしてあげる。」
蛇のような長い舌を産まれたばかりの赤子に擦り付けた。赤子は泣きもせずただじっとその蛇のようなものを見つめていた。
『にーさま！』
その女の子が生まれて早くも3年。その少女には兄がいた。
「あぶないよ、ゆずは」
黄色と緑色のオッドアイの瞳を持つ兄と、黄色と白みがかった銀色の瞳を持つ妹。似た容姿を持つ彼女らが仲良くなるにはそう時間はかからなかった。
兄は小芭内、妹は侑珠羽と名ずけられこの汚い座敷牢に閉じ込められ2人で過ごしていた。
『にーさま、いつここから出られるの？』
「さぁ…それは僕にも分からないなぁ」
2人はずっと一緒だった。
だからこそ
『いやあああああ！！！にーさま！！』
「っゆずは！！なんで！？」
ある日侑珠羽が連れていかれた。それはゆずはが7つのとき。
『あ、』
「大きくなったねぇ」
目の前には下半身が蛇のようになった鬼がいた。侑珠羽と小芭内の一族はこの蛇鬼が殺した人間から盗んだ金品で生計を立てており、その見返りとして赤ん坊が大好物である蛇鬼に自分たちが産み落とした赤ん坊たちを生贄として捧げていた。
小芭内は一族では珍しい男と風変わりな容姿から生かされ、また侑珠羽も小芭内と同様にその風変わりな容姿から生かされていたのだった。
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真白 - これまでに、ない感じのお話だ！(もしあったらすまん) (2023年1月27日 21時) (
レス) @page50 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ミルヤ(プロフ) - るなさん» ちゃんと表記していない私が悪いのですが、設定の中にある（）の言葉は、このお話が始まった5歳の時のものを示しています。ご歳にしては低い身長、という意味を現してます。けして155センチが低いという訳では無いです。誤解させてすみません。 (2021年8月7日 22時) (レス) id: 414ea6103a (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 155で低すぎる、みたいなこと書かれていらっしゃいますが、その言葉によって傷つく人が居ることを知っていますか？そして日本の女性の平均身長は157程だったので、別に低すぎる、という訳では無いと思います。 (2021年8月7日 21時) (レス) id: 4ee036a203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルヤ | 作成日時：2021年5月31日 15時
