女王様の言う通り01 (ページ13)

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ちょっと切ない話ページ13

MKside

僕は知ってる。君が歌番組でヨジャグルへ向ける視線。

ワンピースやスカートへの憧れの眼差し。

そういえば君はデビューしてからステージでスカートはいたこと無かったっけ。

Touchの時は初めてロングヘアでステージに上がった。綺麗だったな。

嬉しそうで楽しそうで輝いてた。

またカムバが決まれば君はそのキレイに伸ばした髪をバッサリ切ってしまうんだ。

辛いだろ？お前ロング好きだもんな。

まさか練習生の時紅一点でデビューするなんて思って無かっただろうからAはきれいな黒髪に胸の下まであるただの女の子だったんだ。

あいつの口癖は『特に同性のファンからモテたいっ！嫌われたくない！！味方であって欲しいから敵に回す事や悲しませる事は絶対しない！』だ。

恋愛ごっこばっかりやってる男達に教えてやりたいよ。うちのAのプロ意識を見習ってくれって。

僕はルームメイトの1人だからAが寝る前にヨジャドルのダンスを踊ってるのも知ってる。

いつだっけ、僕が『本当はヨジャグルとかソロとかでデビューしたかったよな？』なんて聞いた事がある。

でもAは『私がヨジャでデビューしてたら周りの女の子達霞んじゃうし注目されないのも嫌だし私はこれで良かったよ！！みんな大好き！！』なんてAらしい答えも出しながら

泣かせる事言う奴なんですよね。