君の中から僕が消えた日

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翌日学校に行けば、
廉はまだ来てなくて
俺の隣の君は本を読んでいた。









西 「おはようさん」

「…っ！吃驚したぁ、おはよ」









ほんま吃驚させんといてや？とか
ブツブツ言いながらもう一度読書を始める。

クラスの子と話さへんの？って何気なく訊いたら
苦しそうな顔で人見知りやねん、と呟いた。


その顔を見て俺でもさすがにわかるから、

「じゃあ俺が話し相手な！」わざと明るく振る舞った。









「なぁ、大ちゃん」

西 「ん？」

「もし、大ちゃんのこと知っとるよって言うたらどう思う？」

西 「別に何も思わへんけど…」









嬉しい、という言葉は胸に止めておこう。
もし俺が言うてしまったら
混乱するやろ。









「桜、もう散り始めとるな」

西 「せやね、桜かぁ」

「私もそろそろ散るのかな」

西 「なにわけわからんこと言うてんねん」









ほんま、いきなりどうしたんやろか。

疑問に思いながら遅刻寸前に来た廉を
笑って見ていた。

寝坊したのに髪の毛整ってんねん。
ほんま髪の毛命やなぁ。

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