先 輩 !『 あっかんべえ!! 』

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俺なにやってるんだろ。
なんか泣きそうな顔してるAちゃんを
ほっけなくて。




気づけば抱きしめてて。




頼れ、とからしくないこと言ってた。


勝利じゃなくて、
風磨さんじゃなくて、
健人さんじゃなくて、
マリウスじゃなかて、
マリウスの彼女さんじゃなくて、


俺に頼って欲しい。








「…聡先輩、」








名前を呼ばれただけなのに
ぎゅーって胸のおくら辺が少し痛い。








「聡先輩」








俺の名前を呼ぶ声は微かに震えていて、
何かを抱えてるように思えた。








「聡先輩は、離れませんか？」

聡 「…ぇ？」

「聡先輩は私から離れませんか？」








目に涙を溜めながら言うAちゃん。
抱きしめてるから余計に距離が近くて

頼む、理性。





なんてバカなことを考えながら
少しきつく抱きしめて







聡 「離れるわけないよ、」







そう答えた。

そして俺は、無意識にこんなことをつぶやいてた。








聡 「寂しいって思ったことある？」









--To be continued

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