先 輩 !『 あっかんべえ!! 』

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ただ無言で歩く。

無言だと私の鼓動聞こえるよね、ね？







「聡先輩」

聡 「んー、」

「であ？！」








であってなんだよ！

であって初めて聞いたよ！






でも、これは聡先輩が悪いよ。
突然引っ張ってくるんだもん！








「そ、聡先輩？」

聡 「Aちゃんきらい」

「へっ？」







好きな人に言われるとすっごい傷つくことに気づいたよね。

嫌いって私なんかした？







聡 「健人さんとも勝利とも風磨さんとも仲いいんだもん。それにマリウスだって彼女いるって言っても仲いいし、」

聡 「嫌い！」

「理由になってないですよ」

聡 「いいのー」

「…なら、手離しましょうよ」

聡 「それは、やだ」









むぅ、とする聡先輩。
聡先輩のシャツの中がキラッと光った。
ボタンが空いてる間からペンダントが見える。





私は思わず自分の付いてるペンダントをぎゅっと握った。









聡 「どうかした？」

「いえ、なんでもないですよ」









もしかしたら本当にあの時の男の子なのかもしれない。

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