裏 顏 小 瀧 。

裏顏 __ 22 ページ22

「焦った」





「紫耀くんめっちゃ正直やん」





「やって、俺と付き合ってるみたいな噂立ったらA、困るやん」






「そう？

紫耀くんのが困るやろ。






その噂たつんやなぁ」








「ん？最後なんて言うた？」







「なんでもないで」








紫耀くんのが絶対困るで、
なんで私が困るかと思っとってん。





「頭がッ、いっ」




「え、大丈夫？」




「いつもやから大丈夫やで」







______ Aっ、大丈夫か！！



______ 大丈夫やって、心配性やなぁ。


___Aとーーは付き合ってる



______ なにこの噂、









噂？

やっぱりたつよな、





でも、相手が違う。








「ほんまに大丈夫？」






「うん、大丈夫やで」








______ キャァァァアアア






また、か。


また近くにあの詐欺師王子が居るんや。








「紫耀！」







コタキくんが紫耀くんを呼ぶと周りのイキってる男子はなんで平野やねん、と紫耀くんを見てる。









「のんちゃん、」







紫耀くんはそれに気づいて行きずらそう。

しゃーない、お兄ちゃんのために嘘をついてあげよう。







「紫耀くんどうしたん？

中学一緒で仲よかったんやから行ってきな！」








うそです、

平野とコタキは高校で出会いました。







そうなんや、と周りの男子は散らばる。







「ありがと！」






「早よ行け」

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