裏 顏 小 瀧 。

裏顏 __ 19 ページ19

さっきから浮かない顔をするちびちゃん。





なにかあったんか？





あかんあかん！

惚れさすんやろ。








「私、コタキくんに惚れる気ないよ」







え？

なんで知ってるん？






「え…？」







「あっ、ううん！



女子みんなコタキくんのこと好きやから、さ」








「そ、そっか」







焦った。




でも燃えてきたわ。

ぜってぇ、惚れさせてやる。









「結局は惚れちゃうけどね、」








「なんか言うた？」






「あぁ、紫耀くんうちに来るわと思って」







「そっか、紫耀と仲ええよな」







少し疑問に思った、

Aちゃんはイケメンに興味ないんやろ？

でもあんな仲よかったら、ね。








「付き合ってるん？」





「ぅえ"ぇ？！ないないないない」







驚き方おもろいわ。







「あんな、誰にも言わんといてな。


私と紫耀くんって双子やねんて」







え、


ぇぇぇええええええええ！！！！！








「まじで？！」







「うん、まじまじ」







「うわ、すご」







「やろ？」








なんて話しとるとチャイムが鳴って昼休みになった。

それでも御構い無しに話し続ける俺ら。








_______ガチャ







「誰か居る、キャァァァアアア！！！


こたきくんっ！！！」








「うわ、まじ…


それほんま？すごいな」







あぁめんどくせ。

なんでいちいち変えなあかんねん。







ちびちゃんも察してくれたのか






「ですよね、」






と言うてくれた。

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