あ い 色 / DAIGO . N

2色 ページ2

私が大吾と付き合う前、つまり、大吾に片思いしてた時。






私の好きな色は 橙色 やった。







「藤井さん、おはよう」






「西畑くん、おはよう」








まだ、お互いを苗字で呼んでた。

挨拶は必ずしとったからその度ドキドキするのが日課やったな。








なんとなく、ほんまになんとなく大吾に好きな色を聞いたんや。



ほら、よくあるやろ？


好きな人のこと知りたいみたいなやつ。

あれや、あれ。







「西畑くん、好きな色とかある？」







「んー、なんやろ。


藤井さんは？」







「私？私は、橙色やねん。


なんか、温かいイメージがあって好きやねん」








そうなんや、と八重歯を見せて笑ってくれたな。







「俺はあい色やな」







「藍色？」







「うん、愛色。




甘酸っぱくて、赤とピンクの中間の色。

赤だと濃すぎてピンクだとラブラブすぎる、やからその中間の色がええねん」








最初は何言っとったか全く理解できひんかったな。


でも仲良くなるにつれどんどんわかってきたんやっけ？






愛色の意味。

3色→←1色

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す