Hellblau【雪男 / 男主】 (ページ26)

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大晦日。
この日の同世代Jr.のスケジュールは、毎年大体2パターン。

朝からカウコンのリハと振りの確認、そして楽屋で紅白を見ながら年越しそばを食べ、本番に向けて準備をする者。
カウコンには呼ばれずに自宅で1日を過ごし、自宅で中継されているカウコンを見る者。

そんな中俺はというと。
関ジュの頃は、京セラドームで単独カウコンを行う先輩グループのバックに毎年つかせて貰っていたが、SnowManに加入してからは舞台期間や稽古と重なったこともあって今年が初。

それに加えて、出演している舞台の仲間と共に紅白へ出場。

有難いことに、年末年始のスケジュールは見事にパンパン。

『お疲れ様でした！お先に失礼します！良いお年を！』

このカンパニーのみんなと過ごすのはこれが最後にはなるが、紅白の出番が一旦終了し、残すはフィナーレのみというところで荷物をまとめて慌ただしく控え室を後にする。

「ドームまでは30分だからね。はいこれ、メイク落とし。」

『ありがとう与田さん！』

出演者入口につけてあったタクシーに飛び乗り、カウコンが開催される東京ドームへと向かう。

マネージャーの与田さんはテキパキとメイク落としを渡してくれて、入念にメイクを落としていく。

「ちゃんと落とさないと渡辺に怒られるからしっかりね。」

『わかってますって、にしても今日落ちにく過ぎない？！』

「渡辺に洗顔用意しといてもらおうか。」

『お願いします！マジで落ちん！』

こうして車内でもドタバタしながら無事にドームに着く頃にはメイクも落とせて、タクシーを降りたらそのままJr.の楽屋へダッシュ。

深澤「お、A！お疲れ！」

渡辺「お疲れ。はい、そこ座って。」

佐久間「A、目が黄色いままだよ！普通のコンタクトどうしたの？！」

『あ！忘れた！』

渡辺「まじかよ、もうそのまま出る？」

『んー、そうだよね、そのまま出る。アクロバットもあるし。』

岩本「A、これ度数いける？」

『えっ、まって照、誰の？』

岩本「神ちゃんの。A絶対忘れてると思うからって預かってたの。」

『わあ、神ちゃんほんとにオカン……！後でありがとうって伝えに行かないと。』

阿部「あっ、はなちゃんお疲れ！」

宮舘「もうそろそろついてる頃だと思ったから、ケータリング持ってきたよ。お腹空いてるでしょ？」

『あべちゃん、涼太ありがとう！』

深澤「はーい食べながらでいいから変更点とか伝えてくよー」

『お願いしまーす』