貴方の隣。 2 《青》 (ページ1)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:11,959 hit

35 ページ1

_ side A

夏休みが終われば、学校のムードは一気に文化祭1色になっていく。

それは私たちのクラスも同様で、午後の授業は当面の間文化祭の準備に当てられることになっている。

今日は夏休み明け初日ということもあって、始業式、学年集会、大掃除を終えてそのまま文化祭の出し物決め。

美雪「えー、じゃあうちのクラスの出し物を決めていきまーす。」

先生「ちなみに屋外で模擬店が出来るのは各学年1クラスずつ。希望のクラスが多ければ抽選になるからそこも考えて決めろよー。」

佐久間「じゃあまず最初に、屋外で模擬店やりたいっ！て人挙手！」

実行委員の美雪とさっくんの進行で始まった出し物決め。
意外とイベント事が大好きな人が多いうちのクラスは、せっかくやるなら屋外でがっぽり儲けちゃおう精神で、満場一致で屋外の模擬店希望。
やるならば焼きそばっしょ！というクラスの男子の意見にみんなも賛同して、あっさりと決まっていく。

美雪「じゃあ屋外でやるなら焼きそば、っと。屋内なら？」

佐久間「はいはいはい！メイドカフェ！！」
美雪「却下。」

渡辺「でもカフェいいんじゃない？」

佐久間「照もどう？！カフェ！！！」

岩本「俺？メイドカフェはともかく、カフェならいいんじゃね？飲み物と軽食とかで出来そうだし、休憩所みたいな感じでも来て貰えそう。」

美雪「んー、たしかに。みんなはどう？他に意見ある人ー？……よし、いないね。じゃあこれで決定で！」

先生「よっし、じゃあ今日の午後から早速準備取り掛かってくれ。じゃ、ちょっと早いけど昼休み！」

揉めることもなくすぐに決まり、昼休み20分前には終わることが出来た。
ゆるーい担任のおかげで、そのまま昼休み突入。