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「はぁ…緊張した…」

真「ちょっとAー!!なんでお姉ちゃんに何も言わないの!!」

雄「そうだよ。俺も何も聞いてない!!」

「あー…言わなくてもイイカナッテ…」

真「よくないよもう!!でもおめでとう。幸せになってね?」

「うん。ありがとう。…お姉ちゃん」

真「今!!お姉ちゃんって言った?もう1回!!お願い!!」

「やーだねー」

雄「まぁ…壮馬くんなら安心かな」

「雄馬は姉さんの事大好きだもんねー?」

雄「はいはい。ソウデスネー」

「なんだよー。おめでたい時くらい素直になれよ〜このこの〜」

雄「…幸せになってよ。姉さん」

「なんて?」

雄「なんでもなーい。ちょっと壮馬くんと話してくる」

真「はいはーい。壮馬くんの方のご両親にはご挨拶したの?」

「うん。行ったよ。急な訪問だったのに快く接してくださって…」

真「そうなんだ〜私も仲良くなれたらいいな〜」



雄馬「壮馬くん。ちょっといい?」

斉「あ、うん。お義父さん、失礼しますね」

父「おう。今日はありがとうな」

斉「とんでもない!こちらこそありがとうございました!」

父「また遊びに来てくれ」

斉「もちろんです」

雄「こっちこっち!」

斉「はいはい!」



雄「少し話したいことがあってさ」

斉「何?」

雄「A…いや、姉さんの事どれくらい好き?」

斉「え?」

雄「いや、壮馬くんの事疑ってる訳じゃないんだけど聞きたくて。半端な人には渡したくないしさ」

斉「どれくらいか…1番…って言いたいところだけどそれは雄馬くんや真礼さん、ご両親だろうし…」

雄「まあそうだね」

斉「…何も無いところで躓くおっちょこちょいな所も、どこまでも高みを目指して努力してる所も…全部好きなんだ。そんなAが放っておけなくて、俺が支えてあげたくて…」

雄「そっか。本当に好きなんだね。姉さんの事」

斉「うん。どうしようもないくらい」

雄「あーあ!とうとう姉さんも結婚かー…ねえ壮馬くん」

斉「ん?」

雄「姉さんの事、絶対に手放さないでよ」

斉「うん。分かってるよ」

雄「はぁ…いつの間に付き合ってたんだよー…今まで姉さんに気がある男を近づけないようにしてたのにぃ…」

斉「え゛」

雄「仕方ないでしょ!なんだかんだ姉さんの事好きなんだから!変な男に引っかからないようにしてたんだよ!」

斉「あぁ…Aそういうのわかんないもんね。というか表でも姉さんって呼んであげたらいいのに」

雄「なんかそれは嫌だ」

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作者名:さく | 作成日時:2023年7月4日 22時

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