丁重にお断りします。【JK】 (ページ7)

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友達。

友達とは、

互いに心を許し合って、対等に交わっている人。一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人。

そんな関係に？私とチョンジョングクが？

何故？

同期でライバルな私達が？

目の前にいるチョンジョングクは頬を赤くさせ、目をうるうるさせながらこちらを見てくる。

あざといの一言に尽きるが、そんなことを言っている場合じゃない。

返事、返事をせねば。

返事はもちろん。

「丁重にお断りします。」

JK「…え？」

「丁重に、お断りします。」

二回目はゆっくり、刻むように微笑んで言ってやる。

チョンジョングクはポカーンとした間抜け顔を晒している。

さっきのあざとい顔よりこっちの方が可愛い。

「では、これで。」

JK「待って！！！」

おい、二回目だぞ。

引き止めるな答えただろ！！

「何ですか。」

JK「そ、その。理由は？」

もちろん、同期ライバルなあんたなんかと友達になりたくないからだけど。

そんなこと素直に言えるわけもなく、

「なんとなく。」

JK「なんとなく？！」

「そうなんとなくです。」

そんな曖昧な理由で…とチョンジョングクは肩を落とす。

曖昧ではないぞ！立派な理由じゃないか！

JK「どうしても友達ダメですか？」

「だめです。」

JK「全身全霊でお願いしても？」

「だめです。」

JK「世界が滅んで僕たち2人だけになっても？」

「だめです。」

なんだそのシチュエーション。

そうですか…とため息を吐くチョンジョングク。

早くこの場から去りたい私は今度こそ、ではと声をかけて彼に背を向ける。

JK「俺、諦めませんから。」

背を向けた私の耳元で囁くように彼はそう言った。

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