丁重にお断りします。【JK】 (ページ13)

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去年に新しく場所を移したうちの会社は、とんでもなく大きくなった。

個人的には昔の秘密基地みたいなこじんまりした事務所の方が好きだったのだが、

まぁこれもあの社長の趣味だから何も言えない。

やけに厳しいセキュリティーを通って社長室へと向かう。

「失礼します。」

ちなみにきちんとノックは二回しました。

社長室へ入ると、私を呼び出した張本人である社長とマネージャー、そして知らない男の人がいた。

社長「遅い。」

「これでも急いで来ました。」

いいから座れ、と言われ渋々ソファへ腰掛ける。

マナ「大変お待たせ致しました。」

　

男「いえいえ。こちらこそ急にお邪魔してしまい申し訳ありません。」

アポ無しで突撃したのかこの男は。

すごいな、どんだけ勇気あるんだ。

そう思いながら目の前の男をじっと見つめると、少し困ったように微笑む目の前男。

あれ、この顔どっかで見たことあるな。

眼鏡をかけていて、少しぽっちゃり気味で、
えーっと、

社長「おい、ぼけっとするな、挨拶しろ。」

社長に頭を叩かれ慌てて挨拶する。

「UNKNOWNのashです。」

社長「本名名乗れよ。」

「チョンAです。」

アイドルのくせに相変わらず愛想がねぇな、と横で社長に言われるが知ったこっちゃない。

私の愛想は有料です。

catcherは別ですけど！

男「あはは、仲がよろしいですね。」

そう言って目の前の男は優しそうに微笑む。

男「私はパンシヒョクです。どうぞよろしく。」

え？

パンシヒョクって、防弾少年団のアレじゃん。

社長じゃん、

え？

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