就寝 ページ11
風呂上がりに着替えの服がなくて
困っていたらサンジさんが貸してくれた。
若干、ズボンの裾が余った。
あのコックはやけにスタイルがいいようだ。
みんなの談笑をBGMにぼーっとしていると
「ねむいの？」とナミが声をかけてきた。
「少しだけね」
「ルフィがもう寝るみたいだから
ついて行ったら？」
目を擦りながら、椅子で寝落ちたチョッパーを
回収しているルフィが見えた。
ちなみにチョッパーは
約一時間前からすでに寝ていた。
「お、Aも寝るのか」
僕はチョッパーを抱えているルフィの後ろを歩く。
「ああ。ルフィはいつもこの時間に寝てるの？」
「おれは眠くなった時に寝る」
目の前の男は眠そうな顔でドンと言い放った。
マストについているハシゴを降りると
男部屋がある。そこは思っていたより広かった。
「まってろ…お前の分のハンモック出してやる」
とルフィは言ってくれたが
もうほとんど意識ないようなので
(首が前後にガクガク揺れていた)
僕は彼を止めてソファで寝ることにした。
目を瞑ると、故郷であるあの島の
景色が次々と浮かんでゆく。
観光地となるような島だ。
美しい建造物なんかはいくつかあった。
街並みは綺麗だったが
住んでいる人間は汚かっただろう。
金銭的に豊かな人間もそうでない人間も
どちらも等しく心が貧しかったから。
海賊の息子というだけで風当たりは強かった。
それでも、僕の海賊という、ロマンへの
憧れは無くなったりしなかった。
今日、僕は念願の海賊になったわけだけど
何も夢が叶ったわけじゃない。
僕は冒険がしたいのだから
ここはゴールなんかじゃないだろう。
ああ、でも、一般人から金品を強奪したりするのは
なんだか性に合わないなあ、
だなんて考えながら僕は眠りについた。
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(名前)(プロフ) - っちゃんさん» ありがとうございます！！がんばります！！！ (4月2日 22時) (
レス) id: 137cf07f9f (このIDを非表示/違反報告)
っちゃん - 楽しいです。頑張ってください！ (4月2日 20時) (レス) @page11 id: e208a5b636 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(名前) | 作成日時：2024年3月27日 10時
