黒髪美女をナンパ ページ2
二万五千ベリー。小銭が数枚。
オレンジの頭の女の持ち物を見る限り
大量の買い物を終えた後のようだったけど
思っていたより入っていた。
久々にいい飯が食えそうだ。
歩きながら考える。
僕はいつまでこんな生活をするのだろうかと。
数年前までは、漠然とした終わりが
見えていたけど、もう、あてはない。
真っ当な道を進むには
悪行を重ねすぎた気がする。
大体、僕には学がないし、なんなら家もない。
今年で15歳になるが、読み書きも危うい。
「綺麗なおねーさん、お一人？」
「…ええ」
黒髪の美女を見つけて声をかけた。
オレンジの頭の女も結構かわいかったが
僕はこっちの方が好みだな。
「そこのお店でランチでもどうかな」
ご馳走するよと黒髪美女の手をとる。
きれいな手だった。
僕のささくれだらけの手とは違って
手入れのされている手だった。
「残念だけど…お昼はもう済ませてあるの」
街中にある時計を見る。
「あー…確かにもう1時半だものなァー…」
間抜けな顔で頭を掻く僕が
おもしろかったのか、フフと笑った。
「おいクソ野郎、ロビンちゃんなら離れろ」
「ロビンさんっていうのか、素敵な名前だね」
「離れろっつってんだよ」
と金髪の男が
俺と黒髪美女ロビンさんの間に入った。
「ロビンちゃんはもう用事済ませたのかい？」
「えぇ、回りたいところは回ったわ。コックさんは？」
「おれは 」
あぁ、なんだ彼氏持ちか。
渦を巻いている変な眉毛の持ち主だったが
スーツの似合ういい男だった。
いい女にはいい男がいるものだ。
目の前で繰り広げられる会話からは
どことなく品の良さがあって
自分が場違いであることは明確だった。
ナンパは失敗。
なんとなく惨めな気持ちになってきたので
こっそり退散する。
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(名前)(プロフ) - っちゃんさん» ありがとうございます！！がんばります！！！ (4月2日 22時) (
レス) id: 137cf07f9f (このIDを非表示/違反報告)
っちゃん - 楽しいです。頑張ってください！ (4月2日 20時) (レス) @page11 id: e208a5b636 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(名前) | 作成日時：2024年3月27日 10時
