2話 ページ3
足が折れてるのもあって真っ直ぐ歩けない。
ノロノロ歩いてやっと
レストランのドアを開けることができた。
視線が集まる。
「キャーッ！！」
騒ぎ出す客。
そりゃそうか、普通レストランに
死にかけの人間はこない。
ただ飯を食いにきただけなんだけどね。
…腹は減っているが血を流しすぎたせいなのか
目眩がしていて気持ちが悪い。
立っていられなくなり
崩れるように座りこんだ。
だめだ、死にそう。
意識が途切れる寸前、
綺麗な金髪が目にはいった。
ぼんやり視界が明るくなっていく。
「…あれ……？」
知らないベットで目覚めた。
レストランで気を失ったのは覚えている。
運んでくれたのか
まあ、そうだよな入り口に死体があったら
来る客も来なくなる。
「あっ！起きたのか！！」
ドアから顔をだす少年。
「医者もいないしまともな
手当できてねェけど大丈夫か？」
駆け寄ってきてくれた。
可愛い。
「大丈夫だよ、君お店の人？」
「おう！コックなんだ！」
ぎゃんかわ…
「うん…すごいね…かわいい…」
「かわいい…？」
「あぁっ違くて…！
いきなり倒れてすみません…」
「大丈夫ならいいんだ」
眩しい…笑顔が眩しい。
「ありがとう…名前聞いてもいい？」
「おれはサンジ！」
「サンジくんかぁ私はA」
「Aさん…
あ！クソジジィ呼ばなきゃ！」
「？」
「このレストランのオーナーさ
Aさんが目覚めたって報告をしなきゃ」
「なるほど…サンジくん私が倒れてから
どれくらいたった？」
「2日だよ今日で3日目だった」
「2日…？」
わなわなと震えがる私と
こてんと首を傾げるサンジくん。
なにそれかわいい。
「もうだめだ…怒られる…」
無断で帰って、2日間も仕事をさぼっている。
「えっとAさん？」
「ごめん、サンジくん
急いで帰らなきゃ
お礼しにまた此処にくるから！」
「帰るのか？」
「手当てさせるだけさせて失礼なのは
重々承知なんだけど
一刻も早く帰らないと
どんな罰がくだることか…」
考えただけでも恐ろしい。
「ほんとごめんっ
オーナーさんにも伝えておいて
このご恩は返しにきますって」
「わかった…次来たときにはさ！
おれの料理食べてくれよ！！」
「コックなんだもんね、うん約束しよう
じゃあまた！」
大丈夫かって心配してくれた。
優しさとか癒しとかサンジくんには
大量に詰まっていて、
絶対にまたここにくるって即決した。
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(名前)(プロフ) - 翠さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです！！どうにか完結させることができて安心しています笑 (2023年1月27日 0時) (
レス) id: 137cf07f9f (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても素敵な作品でほっこりさせられました笑 ゆっくり休んでください。お疲れ様でした。 (2023年1月26日 22時) (レス) @page40 id: a02d2f131a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - ようなしさん» コメントありがとうございます！返信が遅れてしまい申し訳ありません。筆が進まず更新できていませんでした…本当に申し訳ないです…。応援ありがとうございます、これからも頑張ります…！ (2023年1月21日 23時) (レス) @page35 id: 137cf07f9f (このIDを非表示/違反報告)
ようなし(プロフ) - サンジが自分の前でだけ少し子供っぽい1面見せるけど、でもスマートでかっこよく成長してるって感じがすごく好きです！！応援してます！どうか無理だけはなさらないようにしてください…こうひん楽しみにしてます♫ (2022年8月26日 1時) (レス) @page33 id: 963a4ca749 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます！返信が遅れてしまってすみません…。面白いと言っていただけて嬉しい限りです…！ (2021年10月22日 11時) (レス) id: 137cf07f9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(名前) | 作成日時：2021年8月24日 23時
