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「つか、お前こんな部屋で暮らすのかよ」
ふと、黙っていた中原先輩がそう言った。
死体がある部屋で寝るのはやったことが無い。違う部屋に移すか
私は死体をおんぶろうとした。だが、ここである事を思いだした。
「そういえば、何故このホテルには誰もいない?客どころか、受付嬢までいなかった」
「あぁ、ここ廃ホテルだから」
即答で中原先輩が言った。
私はおんぶっていた死体を落とした。
足が震え、顔が蒼白になった。
「…………………お化け、出る?」
「…………かもな」
中原先輩が意地悪そうに笑った。
「僕は信じぬ」
芥川先輩はキッパリ言った。何故だか少しほっとした。
私が貧民街で殺しをしていた時、幽霊やお化けなどという存在は知らなかった。だがある日、『恐怖!!〜心霊写真集〜』という雑誌を暇つぶしのつもりで見てしまった。(そこら辺のゴミステーションに捨てられていた物)私はそれまで、建物と建物との間の隙間の、奥が広がったスペースで寝ていたが、その雑誌を読んでから2週間ぐらいは、恐怖で夜が寝れずにいた。
のため、どうも私は幽霊とかは駄目になってしまった。
芥川先輩は黒布を上手に使い、死体を違う部屋に移した。
「新人」
芥川先輩が私の方を見て呼んだ。
私は「?」と首を傾げると、芥川先輩は私を見おろしてこう言った
「貴様、今日は僕の部屋に泊まれ」
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ra_u(プロフ) - 月羅さん» うわぁぁぁぁ(´;ω;`)うれしいですうれしいです!!ありがとうございます!!了解しました(*^^*ゞありがとうございます!!(2回目) (2018年2月14日 20時) (レス) id: 6f735cd61d (このIDを非表示/違反報告)
月羅(プロフ) - 毎回更新を待ち遠しく思っています!この小説に出会えて良かったです!今後も応援しています!※部屋の件ですが芥川さんが良いです。お願いします! (2018年2月14日 1時) (レス) id: 1a0f63813d (このIDを非表示/違反報告)
ra_u(プロフ) - 栞さん» はじめまして!!本当だ!!ご指摘ありがとうございます!!直しておきます!!ご丁寧にありがとうございました!!<(_ _)> (2018年2月4日 21時) (レス) id: 6f735cd61d (このIDを非表示/違反報告)
ra_u(プロフ) - 真昼ノ夢さん» ありがとうございます!!!続くよう頑張ります!!m(*_ _)m (2018年2月4日 21時) (レス) id: 6f735cd61d (このIDを非表示/違反報告)
栞 - 初めまして!貴方様の小説、読ませていただきました。面白かったです!続きが気になります!ところでなのですが、2ページ目の上から6行目、エリスと呼ばれていた少年と書いてあるのですが、少女ではないでしょうか…?頑張ってください! (2018年2月4日 20時) (レス) id: 0d2b24ac7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ra_u | 作成日時:2018年1月30日 20時