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乗り間違い3 ページ3

「ウチの家族も歓迎するぞ!」

 人が変わったように興奮気味に言うヒューズ。懐から写真を一枚取り出し見せてくる。

「見てくれ……! 今年三歳になるウチの娘だ!!」

 写真にはブロンドの髪をツインテールにした可愛らしい女の子が笑顔で写っていた。年は三、四歳くらいだろうか?

「あら、可愛いですね」

「だろう?! 娘だけじゃない、妻も自慢だ!!」

 鼻息荒くもう一枚写真を取り出して二枚両手にこれでもかと見せびらかしてくる。
 二枚目の写真には娘さんと同じ髪色のショートカットの女性が写っていた。

「もうさー、ウチの娘が可愛いのなんのって。妻もべっぴんだろー? 優しくて料理は出来るし気は利くし――」

 駅を出て街を歩き、ヒューズの自宅に着くまで間 彼の溢れる惚気話はとどまることを知らなかった。

…☆…


「パパおかえりー!」

「あらあなた、お帰りなさい」

 中央市内の河川の側にある一軒家がヒューズの自宅だ。
 出迎えてくれたのは写真で見たヒューズの奥さんと娘さんだった。
 写真で見た通りの佳人と美少女だ。

「ただいま〜エリシアちゃん!」

 ヒューズがエリシアを抱き上げて頬擦りする。「パパおひげいたい〜」と言いつつも楽しげにエリシアは笑っていた。微笑ましい光景だ。

「あなたがダリアさんね。この人から話は聞いてるわ。大変だったでしょう」

 心配そうに声を掛けてくれるグレイシア。大変と言っても自分でドジを踏んだだけだった為、ダリアは申し訳ない気持ちになる。

「急にお邪魔してすみません……」

「気にしないでちょうだい。あの人のお節介はいつもの事なのよ」

 笑みを溢して答えるグレイシアの優しさにダリアは感動すら覚えた。

――なんて暖かい一家なんだろう。

 絵に描いたような幸せな家族像に、ダリアは少し気後れするのだった。

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設定タグ:鋼の錬金術師 , ロイ・マスタング , 市販書き(二次創作)   
作品ジャンル:恋愛
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ウィワクシア(プロフ) - もぶおじさん» コメントありがとうございます!!嬉しすぎてころげまわってました。精進しますので今後ともよろしくお願いいたします! (2019年3月20日 16時) (レス) id: 4474fbdae4 (このIDを非表示/違反報告)
もぶおじ(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからの展開に心を躍らせて待っております。体に気をつけて更新頑張ってください! (2019年3月20日 1時) (レス) id: d5af19b99a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ウィワクシア・D | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/793fed8a0b1/  
作成日時:2019年3月19日 14時

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