好きになった相手は特進クラスの武田信玄 (ページ29)

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日常 27 ページ29

アラーム音が聞こえて目を覚ます
隣を見ると、ぐっすりお眠タイムの武田がいる
一睡もしてないコイツを起こすのはさすがに気が引けて、音を立てないように保健室から出る
そして教室に向かう
到着して、先生が来て、1日が始まった

──11:52 授業が早めに終わった
さてどちらが来るか

──数分後──

武田「A」

来たのは、武田だった
いや、そんな不機嫌オーラ出すなよ
クラスの人らがビビってるぞ

屋上までの階段を登っていると、少し前を歩いていた武田が急に立ち止まってコートを脱ぎ出したどうした、てかこんなとこで止まんなよ危ねぇ
そんなことを考えていたら

「…おわっ！」

顔面になんか飛んできた、見ると先程まで武田が着ていたコートだ

「え、何」

武田「着ろ」

「なんて？」

武田「今から放課後まで着てろ、絶対脱ぐんじゃねぇぞ」

ニヤニヤしながら言われた
さっきの不機嫌オーラは何だったんだ
俺にこれが合うとは思わない、ジャージだし

「合わないと思うぞ？」

武田「合う合わねぇは関係ねぇ黙って着てろ」

よく分からないけど渋々着てみる
…デカい、引きずるまではいかないがデカい
俺は武田より身長が低いから、当たり前なんだけど